第154話 メイクイーンへ 準備編 9月上旬
<<サイレン>>
今日は朝から散々な目にあった。
朝風呂を浴びていたら、ようやく帰って来たイセにディー共々襲われた後、温泉に入り直したところにまた仲良く襲われて、ようやく解放されて今はお昼。
で、今日は例の長寿モンスター魔石、いわゆる巨大魔石ハントの準備をするべく、冒険者ギルドの扉を開く。
カラン!カララン!
「あ、多比良さん。ギルマスですよね。2階にお上がりください」
話が通っていたらしく、一言も発さず顔パスで2階に通される。
「よう。多比良さん。待っていたぜ。巨大魔石ハントの人選は済んでる。いつでも呼べる」
「お、仕事が早いですね。まあ、早ければ明日には出たいと思っていたんで助かります」
「じゃあ、今から呼ぼうや。今回は重要事業だからな。指名依頼ってやつにした。キャンプの時と同じヤツらだが、改めて紹介しておこう」
「どうせ呼ぶなら『ラボ』に集合しましょう。あそこには移動砦がありますんで」
・・・・
<<ラボ 移動砦前>>
「改めて紹介しておきます。副艦長オルティナ、通信士マシュリー、操舵手フランシスカです。アルセロールは彼女らのローテーションで入ります。後はフェイさんとヒューイの2名ですが、彼らは冒険者だからご存じですよね。以上です」
「ち、ちょっとぉ? 冗談よね」
「・・・忘れてた。こいつは糸目だ。基本は俺のサポート。それから移動砦の動力部や魔力備蓄装置の管理、その他魔道具関連の点検や管理は彼女に任せています」
「はい、糸目です。名前はまだありません。いや、本当に。艦内で分からないことがあれば私にご相談ください。それから、
船医の派遣は、ライン伯爵からの援助とのことだ。
「さてと。主要メンバーというか、常時ここに詰めているメンバーは以上かな。ああ、ここにいるツツは俺の護衛。それから、今はいないけど、もう一人ラムさんというのがいます。女癖が悪いような言動をするけど、実際に手は出さないみたい。だけど、女性は一応気を付けて」
「彼女らは?」
前田さんは、俺の後ろに立つ少女2人組に目を向ける。
「あ、はい。今回はメイクイーンということで、特別に水先案内兼砲撃手として参加してもらいます。システィーナと晶です」
本当は、晶を参加させるってどうかと思ったが、本人がとても行きたがっていてたし、その剣幕に押された。
あの古城の戦闘で、自分ではなく綾子さんが高速輸送艇に乗ったのを気にしているらしい。今回、基本的に安全圏から大砲打つだけだから、未成年でもいいだろう。
「システィーナ・メイクイーンです。今回は途中補給ポイントにメイクイーンがあります。私の故郷です。よろしくお願いします」
システィーナは、今日もツインドリルをビシっと決めている。こいつは、最初に会った時はがりがりだったけど、最近栄養状態がいいのかふっくらしてきた。
「は、はい、玉城晶です。火魔術が使えます。砲弾に魔術を込めるのがお仕事です。よろしくお願いします」
晶の方は相変わらず、引き締まった体付きをしている。
「じゃあ、今度は冒険者かな? 俺は、『
最初の頃、自己紹介の時にはセットで子供の学年とクラスを入れていたな。なつかしい。
「私は魔法使いの
「あの、私も魔法使いの
輜重隊の3人組は、もちろん俺と同世代。子供と一緒にここに来た人達だ。おばあちゃんもここに来ているらしい。
「僕はムーです。料理とか担当するように言われています。そのほかにも何でも言ってください。得意魔術は火です」
「私はムーの双子の妹のラーです。主に料理を担当します。得意魔術は火です」
この2人は現地で雇った人のようだ。相当若い。志郎や加奈子ちゃんと同じくらい。
彼ら、色々と突っ込みどころがあるメンバーなのだ。なんだよ輜重隊って。それに魔法使いって。一応、ここの不思議な力のことは『魔術』になるはずだ。というか、魔法使いで前衛ってなんだよそれ。
最近の女性魔法使いは前衛で殴るのか? いや、殴るのかもしれない。娘が見ていたアニメでは、殴ったり飛び蹴りしたりしていた。おっさんイメージの魔法使いは、後衛で装甲が紙だけど。
「こいつらが、今回から冒険者ギルドが派遣するメンバーだ。多比良さんのメンバーで手薄な所を補えると思ってな。風使いをメインとするパーティーを選んだ。それから料理担当。この子らは戦争孤児の双子でな。ギルドに来て働いて貰っているんだが、どうだ? 冒険者向きなやつらだろ?」
ふむ。日本人メンバーは確かにそうだ。風が増えるのは助かる。
だが、双子の2人。彼らのイメージ的に『戦争孤児の双子で美男美女』イコール『冒険者向き』なんだろう。
まあ、料理人はいないから助かるけど。
「メンバーは分かりました。今回の作戦空域はタイガ南方です。タイガとメイクイーンを往復しながら長寿モンスターを探して魔石ハントを行います。今回の旅程は3泊4日の予定。基本的に宿泊するのはタイガとメイクイーンの街中です。補給も街で行うことができます。出発は明日の8時。それに間に合うように集合。以上」
「うっし。多比良さんよ。あの高速輸送艇を見せてくれよ」
説明が終わると早速峠氏が話しかけてくる。高速輸送艇が気になるようだ。
「いいですよ峠さん。アレって、もはや輸送艇じゃなくなってるけど。対モンスター戦は移動砦からの砲撃か、若しくはあれからの砲撃を想定しています。峠さん、もしかして乗る?」
「ああ、そのつもりだ。アレは、反重力魔術士がいればしばらく飛べるんだろ? 安全装置もあるって聞いた」
厳密には、別に反重力魔術士で無くても乗れる。操縦が難しいだけで。
「そうだけど。よく飛ぼうって気になったよね」
峠さんは、気のいい兄ちゃんという感じ。背が高く、少しひょろっとした人だ。
「散々飛んでいる多比良さんが言うことかよ。俺たちも飛んでみてぇんだよ。まさに冒険じゃねぇか」
今回も俺が乗ろうと思っていたんだけど。高速移動するには空間バリアが必須だし。だけど、ガンシップとして使うんなら反重力適性者だけでいいのかもしれない。
「そっか。まあ、安全装置もあるし止めはしないけど。一応、アレは5人乗りで、戦闘するなら操縦者は反重力適性者がいい。その他の4人は、ロングバレル要員に2人。そのうちの1人は火魔術が使えた方がいい。それから広域魔術障壁要員も必要だろう。夜間なら雷魔術が有効」
「よし、うちには雷以外は全部いるな。いや、ギルマスがそういう人選をしたのか」
「一応確認だけど、あの双子は料理専属なんだよな」
「もちろんだ。高速輸送艇に乗るのは俺たち3人だ」
「そうなのか。後2人は乗れるけど。まあ、今はいっか。その時に誰かをサポートに付ければいいわけで。練習する?」
「ああ、やらせてくれよ」
「じゃあ、オルティナ。サイレンの城壁外部まで行くか。どうせ晩飯までは時間があるしな」
「はい。艦長」
「あの、タビラのおじさん。実家に少し仕送りっていうか、物を運んでもいい?」
「別にいいぞ。お土産くらい」
古城の時の日本人達なんて、旅行ついでに貿易していたからなぁ。
「やったぁ! こつこつ買い溜めてた甲斐があったわ。明日持ってくる。行こ。アキラ」
「うん」
「お前達はもう準備はいいのか?」
「うん。艦内はもう知っているし、これから買い物とか砲弾の準備とかもあるから」
「そうか、明日遅れるなよ」
「はぁ~い」
中学生2人組は帰って行った。
子供の双子は、糸目に何やら話しかけて移動砦の中に入って行ってしまった。
「じゃあ、行こうや、多比良さん」
「おい、峠。任せたぜ?」
「分かってるよ、前田さん。俺たちが一度でもしくじったか?」
「いや、お前達は依頼成功率100%。『輜重隊』こそSランクパーティーだ」
「ははは。なら、任せなよ」
「分かった」
何やら冒険者談義が始まってる。
「さて、練習しに行きましょうかね」
・・・・
<<サイレン近くの荒野>>
「うお! すげぇぜ。まるでジェットコースターだ!」
最初は俺の運転で体験飛行。
空間バリアは張らずにせいぜい時速100キロくらいで飛んでいる。
だから、結構風を受ける。
高速輸送艇がサイレン近くの荒野上空を駆け巡る。
前の座席には冒険者の3人。なお、ロングバレルは取り外している。
「おし、じゃあ、アクロバット飛行いきますよ~」
急降下に急上昇に急カーブを繰り返す。
「うっっひゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~」
「「きゃぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~」」
「すげぇぜ。まるで戦闘機だ」
「すごい! たのし~~~~~」
一通りアクロバット飛行を体験してもらい、移動砦屋上に帰還。
・・・
「さてと、次は輜重隊が運転する? 運転者はどうする? 適性的に
「は、はい。そうなりますよね。頑張ります」
運転手は反重力適性者の角力さん。
「今回、俺とフェイさんが隣に着くから、落ち着いて」
「はい」
「それから、峠さんと田助さんも乗る?」
「おう、パーティだからな。一蓮托生ってことで」
「そっか」
この3人、どういう関係か知らないけど、仲良しなんだろう。
というか、根っからの冒険好き? 遊園地のアトラクションとか好きそう。
・・・
「では、行きます」
角力さんが操縦席でスタンバイ。俺とフェイさんが左右に付く。
「はい。まずはゆっくり上昇を。この機体は飛行機と違って、進まなくても浮いているから。落ち着いて」
「はい!」
フワリとした浮遊感に包まれる。
俺の反重力魔術は石積み工事で鍛えたわけだけど、彼女の場合はいきなり人を乗せての浮上。
「おお~浮いた。すげぇぜ。なあ、これって、日本人達が造ったんだろ? もっと大きなヤツもできるのか?」
「昔挑戦したけど、フレームがうまく造れなくて断念した」
というか、『高速輸送艇』とは、低速で大人数を運べるタイプの対義的意味の呼称だったりする。低速タイプを断念した時点でこいつを高速輸送艇と呼ぶべきかは迷う。まあ、ネーミングは今度考えよう。
「そっか。これがあれば冒険もはかどると思うんだけどなぁ」
実際問題、『魔王の魔道具』があれば、この世界にも飛行機が飛び交う時代が来ると思う。
大きなフレームが造れなかったのは、あくまで”加藤さんが昔挑戦したとき”であって、日本に帰れるようになったらまた違うだろうし。
「高さはこの位でいいか。では前進させてみて」
「はい!」
こうして高速輸送艇の運転講習は続いていった。
なお、高速輸送艇を動かす行為は、『運転』なのか、『操縦』なのか迷うところはあるけど、元々空飛ぶバイクなんだから、運転でいいだろう。
・・・・
<<ラボ>>
「加藤さん。この高速輸送艇、後4機発注します。魔石は今度持ってきますんで、フレームだけでも制作をお願いします」
「はい。承りました。これから多分、この手の移動用機材が流行りそうですね。日本の製作機械が欲しいところです」
「日本との国交が樹立したら、輸入したらどうです? 高遠さんに頼んでもよさそう」
俺は思わず『ラボ』の責任者である加藤さんに高速輸送艇を発注してしまった。
と、いうのも、角力さんは高速輸送艇の運転にすぐ慣れた。この乗り物は、素人でも簡単に運転できるみたい。考えてみたら、この機体は空にピタッと静止できる。だから、運転のイメージがしやすい。日本にあったクアドロコプター、いわゆるドローンの操作もさほど難しくなかった。
で、高速輸送艇が運転できる人材は、俺、フェイさん、ヒューイ、角力さん。戦闘行為でないなら糸目なんかもできる。
一方、移動砦は機動力の面で制約があるから、小回りの利く高速輸送艇の複数運用はかなり魅力的だと思った。
ただし、今は長寿モンスターの魔石が無いので、複数運用は今回の魔石ハントが終わってからになる。
「うし。話が分かるぜ多比良さん」
「峠さんのじゃありませんからね? あくまでうちの移動砦の艦載機ですから」
「ははは。俺たち、しばらくここに世話になるからよ。役に立ってみせるぜって。よし、俺たちは急いで服屋に行こう。上空は寒いことが分かったからな」
「了解。だから多比良さんって、そんな格好してたのね。変な格好って、皆で噂してたのよ」
「え? 噂になってんの? これ、機能的でいいのに」
俺は未だにリバーサーペント柄のズボンとマントを羽織っている。上着はマ国で買った胴着みたいなやつ。
「まあ、ね。だって、縞々なんだもん。デザイン的には絶対変よ」
絶対と言われてしまった。
「まじか」
個人的には白地に黒い稲妻が入った感じの柄で、格好いいと思っていた。
「何ショック受けてんですか。貴方は機能性を追求してそれに行き着いたんですから、誇るべきです」
何だか馬鹿にされてるような気がするのは気のせいだろうか。まあ、いっか。
・・・・
<<サイレン 次の日 出発日>>
「おはよ。おじさん。これ積み込むわね」「すみません、おじさん。シスがどうしてもって」
「いいぞ、乗せろ乗せろ。この間、綾子さんなんか貿易していたからな。それくらいはどうって事無い。というか、これは衣類?」
出発時間のかなり前に、システィーナと晶が大量の荷物を持って現われた。
長さ1mくらいの麻袋に入った、もこもこの何かが20袋はある。
「そうみたい。これから寒くなるし、実家に送るんだって」
「ふう~ん。実家思いなんだな」
「弟とか兄弟が多いらしくって」
「ふぅ~ん」
「タビラ」
タマクロー邸からディーが出てきた。
「おう。もう少ししたら出発」
「気を付けて行ってこいよ。俺も行きたかったんだがなぁ。色々と立込んでてな」
「スタンピードの兆候がライン伯爵領の方に出たんだろ? それから選挙も近いんだっけ?」
「そうだ。それから日本人帰還事業もあるしな。バタバタしてるんだよなぁ。いいなぁ~冒険かぁ。日本人が冒険に憧れてる意味がよく分かるわぁ~」
「いいだろ、旅って。まあ、お土産買ってくるからよ」
思えば、ディーと一緒に旅をしたマ国。ディーにとってはとても有意義な時間だったのかもしれない。立場的に殆ど休みは無いだろうし。
「オレは、お前が無事に帰って来てくれるだけでいいよ。気を付けてな」
「ああ、行ってくる。ディー」
「・・・おじさん達って・・・いや、何でも無い」
「ん? どうした晶」
晶が少し引いてる?
「いや、何でもないよ。私、屋上に行ってる」
「変なヤツだ。じゃあな、ディー。後は冒険者達が来たら出発だ」
「飛び立つまで見てる」
「そうか。まあ、俺は操舵室の方に行ってくる」
・・・
<<移動砦内部>>
「みんな順調か?」
「順調です。艦長」
「今回も任せたぞ、オルティナ。今回はサポートにアルセロールが付く。休憩もローテで取ってくれ」
「はい。早速アルセロールには部屋で寝て貰っています。任せてください」
オルティナは自信満々の笑みを浮べている。まあ、任せて大丈夫だろう。
「任せた。今回は冒険者ギルドからの派遣組もいる。最初、俺はそちら側に付く予定だけど、彼らは優秀だ。今後も一緒に活動することを念頭においていてくれ」
「了解。彼らはよくわきまえていますよ。一緒にやっていけると思います」
「そうか。さすがオルティナだ。期待している」
オルティナはまぶしいばかりの笑顔を見せる。
「それから艦長。我らの実家に、配慮くださってありがとうございます。私達は貴方のお陰でここにいます」
マシュリーとフランも立ち上がる。
ちなみに、あの後、バルバロ家にも同様の条件を提示して半ば無理矢理協力してもらうことになった。バルバロは借りを作りたがらない家らしいので、俺の方からお願いした形になってしまった。最後には了承して貰えたけど。要は、俺から巨大魔石を融通する代わりにフランをうちに今後も就職させるのと、政治的なバックアップをお願いして、なんとか了承された。
「そんなにかしこまらなくていい。俺はお前達に助けられている。だから、俺もお前達と、その実家に配慮したい。というか、お前達の実家の力を借りたい。これは、俺のエゴだ」
「なによ、似合わないわねぇ。貴方は、この子達との子作りも期待されているのよ? それを分かってんの?」
せっかく主人公キャラに浸っていたのに、それを台無しにする糸目がいる。
「いや、糸目や。その辺は現実逃避させてくれ」
糸目的には俺の事を第一に考えてくれた結果の発言なんだと思う。その意味ではこいつはもう仲間なんだと思うんだけど。場の空気がよ・・・
「あのねぇ。女の適齢期は短いの。特にうちらはもうすでに行き遅れで・・・何? その目は、まさか、どうにでもなる方法を知っているんじゃないでしょうね。あん?・・・は? うん・・・ダーリン、大好き!」
「おいこら。よく分からんが、人の心を読むんじゃない」
糸目が朝っぱらから抱きついてくる。こいつ、朝だというのに汗臭い。朝風呂入りやがれ。
「うへへ。私に人の心は読めません。経験的に、嘘付いているかどうかが何となく分かるだけ」
「おい・・・俺の秘密は・・・あまり・・・な?」
「はいはい。貴方は私を受け入れてくれた。だから、私は貴方の味方。それはもう決めたことなの。後は、貴方に勝って欲しいから、私はそのサポートをするだけ。今まではそう思ってた」
「今まで?」
「私はね、貴方が何であってもいいって思ったの。神でも悪魔でも。ずっと付いていくわ。ダーリン?」
「お、重たい。重たいぞ糸目」「でも、私は何処にも行くとこないし。というか早く名付けして」
「うぐっ」
お前は糸目だ! という言葉が喉まで出かかる。この間は糸目でいいと言っていたのに。
だが、ここは異世界。こいつに名付けした瞬間何かが起きそうで嫌なのだ。というかなんで俺が40歳手前の独身女性に名付けをしなくちゃいかんのだ。
「まあ、今日から人類未踏の地に挑む。サポートを頼む」
「はい。分かりました」
糸目は、より一層目を細くして微笑んだ。
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