第44話
雨はとうに
私は林檎とセーレのことを
私は戦っていた。自分の感情を
感情を制したままで感じるままにチャクラを
頭がやけに
全体的に銀色で赤い目が六つついている。額に三つの眼。
鮫といえば尾ビレがない。尾ビレはどこから出てくるのか。
鮫男の
もう油断はしない。
『
鮫男の悪魔のフォルネウスは顔を引き
いつの間にかフォルネウスの右手には
この杖はかつて女神だったかもしれない。それは見せかけの
私は雑念を払い
すべての人を愛せるわけじゃない。
すべてのヒトを救えるわけじゃない。
考えるな。感じろ。
『ソナタ、名を何と
赤い目が六つある銀色の悪魔のフォルネウスは
「遠慮する。私は死なない」
私は歌とダンスが好きだ。それに武術を加えるとカポエイラになる。
カポエイラとはキックボクシングと新体操を
くるくる身体を回転させるので、常に目線は前に置く。相手を見逃さないように意識をするのだ。
手と足では絶対的に足のリーチが長い。そしてその分威力も増す。
カポエイラは手を足のように使い、足を手のように
『まあいい。直ぐにくたばるなよ。肉を少しずつ
私はフォルネウスの怪しい
フェイントで手を使いジャブの
刹那、頭の中に十段階の回し蹴りが
私は感じるままにイメージを染め上げる。私は第七チャクラで空中に浮いたまま、大きな
最後の一撃でフォルネウスの後頭部に激しい膝蹴りを放つ!
すんでのところでその膝蹴りは、フォルネウスの杖から突然伸びた
私は空いているもう片方の足で思い切り杖の頭……女神の顔を
ついでに足裏からチャクラで
『ぎゃあああああああ』
女性のような悲鳴が響き渡る!
鮫男の悪魔のフォルネウスは
杖は地面に
長い金髪の美女は自由の
美女はけして人ではない。
もしかしたら
堕天使といえば大天使のルシファーは天界を追放されて魔界に
神だろうが、天使だろうが関係ない!
私が選ぶのは林檎との世界だ!
戦っている
私はもう迷わない。
私はフォルネウスとこの美女を倒すのだ!
困惑気味の鮫男のフォルネウスを放置して手傷を負った金髪の美女へと私は向かった!
私はバク宙を繰り広げながら合間に
カポエイラは無差別格闘技だと私は思っている。
美女は声にならない悲鳴を上げた!
多分……前歯や鼻は折れた。私の攻撃を受けて美女の顔は
持っていた重い書物を地面に落とす。私が書物を蹴り飛ばす前に……持ち主を失った本は唐突に燃えて瞬く間に
『
美女の悪魔は
しまった! 逃してしまうとは私もまだ未熟だ!
気を取り直し今度は六つの赤い目を持つフォルネウスへと挑む!
林檎、待っていろ! すぐにこいつも片付けるからな! 怪我するなよ!
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