第39話
私は仕方なく海に潜ってワカメを
手に持っている緑色のワカメ。口の中に入れるには抵抗がある。
まるで
私はワカメをもしゃもしゃ食べながら移動する。コイツは消えずに砂浜に腰かけたままだった。白みを残した薄い青空をぼんやりと眺めていた。
私はワカメを頬張りながらコイツの隣に座った。
ワカメを食べて見る見る元気になる。そんな私を横目に
『君は忘れてしまうけど、忠告だけはしておくよ。今の状態で君が帰るとチャクラはすべて閉じたままになる。
最低限、第七チャクラだけは開いてないと聖域である修行をする場所には
君のお祖父さんは無茶するのが好きだからね。きっと無理やり君の精神世界に入ってくる。そして僕と戦って『君の第七チャクラ』を
君はそれで良いのかい? 君はまたお祖父さんに甘えて助けてもらうのかな?』
最後の台詞でコイツが私を見詰めてきた。試すような強い視線。
私は口内のワカメを乱暴に
私の
『第二ラウンドに突入しようか』
私はわくわくしながら言った。飛び起きてボクシングよろしく、自分の左右の
コイツは
恐いんですけど! 普通にできんのか!?
『おい! ハンディくれよ。時間も無いしツケといてくれよ。今度来た時は君とのんびり遊んでやるからさ! 私のメンタルが強くなればこの世界に生き物が増えるんだろう? ひとりは寂しいよな。どんどん強くなって動物も増やしてやるよ。そしたら君はひとりじゃないだろ?』
不敵に笑ったコイツに内心ビビりながら、私は取り
『僕は何回君の
『言ったな!
『はいはい』
『返事は一回!』
コイツはげんなりとした
私は不思議と恐怖心が消えていた。あるのは
考えることを
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