第四章

・頼慈 令恵SIDE

 私はその日、REDを使ってオープンなチャットルームにやって来ていた。このチャットルームは基本的に誰でも参加できるようになっている。ルームに入ると、既に千人以上の参加者がいる。事前にネット上で呼びかけていたのが幸いした。もちろん、私の不名誉なネット上での認識も手伝ってくれたのかもしれない。

 その認識とはもちろん、『戦車』ばかりを狙って返り討ちにあっている変わり者、という認識だ。

《それで? 『戦車』のストーカーが、どんな話を聞かせてくれるんだ?》

 集まったSWOWのプレイヤーたちから、冷やかしの声と、嘲笑が聞こえてくる。見れば、かつてSWOWの江戸川区を根城にしていた、強豪チームのプレイヤーだった。

 今日集まったプレイヤーたちの大半は、からかい半分、面白半分で来ている人たちが殆どだ。そしてそれは、事前に碧希くんとの打ち合わせ通りの結果となっている。そういう意味で私たちの作戦通りにも進んでいると言えるし、この先もそう進めれるかどうかは、これからの頑張り次第だ。下唇を噛みながらも、私は顔を上げる。

《そんなの、決まってるでしょ?》

 そう言いながら、私はチャットルームを見渡した。千以上の瞳が私に向けられ、一瞬怯む。でも、その中にNoquez999やAnna_0083、そしてNorind+0617の、仲間の姿を見つけて、私は自分を奮い立たせた。

《この私が呼びかけたのよ? 何の話か、分からない人なんているのかしら? それとも、そんな事もわからないでこの場に来ているのかしら?》

《何だと!》

《お前が特別区管理者を倒せるかもしれないって言うから、わざわざ集まったんだろうが!》

《弱小チームの分際で、偉そうにっ!》

《関係ないわ、そんな事っ!》

 そう言って私は、強豪プレイヤーたちを一喝する。強気な態度の私に、彼らは逆に面食らっているようだ。だから私は、構わず話を続ける。

《そう、関係ないの。だってここに集まった皆は、東京都区部の全二十三区でプレイする私たち全員、等しく負け犬なのだから》

 そうだ。強豪チームだろうが、弱小チームだろうが、今はもう関係ない。陣地取り領域が実装されてから、私たちは特別区管理者にやられ続けてきた、敗者なのだ。

 しかし、その現実を私から突きつけられるのは癪だったのか、チャットルーム内で私に向けられる怒気の密度が上がる。一触即発な雰囲気が漂い始める中、誰かの激昂が爆発する前に、一人のプレイヤーが口を開いた。

《……Leroux999が発案者というのであれば、倒せるという特別区管理者は、江戸川区のボス、『戦車』の事でいいんだよな?》

《Gunn0420……》

 Gunn0420は、元ルドウィッグのメンバーだ。『戦車』に負けて以来、私の元では勝てないと袂を分かっている。一緒にプレイしていた時は、実年齢が私と同じという事もあり、学校の話もよくしていた。特に碧希くんを仲間に入れるのにはどうすればいいか、同じ男子高校生であるGunn0420にはよく相談していて、意見をぶつけ合ったものだ。

 事前に決めていた段取りでは、会話の方向がずれてきた時、Noquez999が口をはさむ手筈となっていたのだが、想定外の所で昔の仲間に助けられた形となる。

 今は自分の元から離れていてもGunn0420が助けてくれたという嬉しさと、それでもかつての仲間と思わなくてはならない切なさで、上手く台詞が口から出てこない。だからと言って無言でいるわけにもいかないので、私はGunn0420の外見上の変化について口にした。

《……プレイスタイル、変えたんだね》

《ああ。防御型じゃ、『戦車』にいいようにやられるだけだからな。装備品は全て攻撃型に振り直したよ》

《そう、なんだ……》

《チームから離れた奴らは皆、重度の防御振りをしていたHHege-0602だってそうしてる。元々攻撃型だったSasha_0008だけが、今さら遅いって、笑ってたけどな》

《今でも皆、連絡取り合ってるんだ?》

 ルドウィッグを離れて今もSWOWを続けているメンバーと私は、連絡がどうしても取り辛くなっている。逆に引退したメンバーの方が、連絡が取りやすいぐらいだ。それでもかつての仲間たちが交流を続けていた事に、私は少しだけ嬉しくなった。しかし、それも続く言葉に気持ちが沈む。

《ああ。強くなるためだからな》

《……》

《あの頃の俺じゃ、『戦車』には絶対勝てない。だから、自分を変えるしかなかったんだ。そのためならどれだけでも自分の信念を変えるし、嫌な奴にも頭を下げる。『戦車』に復讐するためなら、俺はなんだってやる!》

 Gunn0420も、私と同じなのだ。『戦車』に負け、ルドウィッグがなくなった事で、心を痛めている。違うのは、『戦車』に対しての向き合い方だけだ。

《俺はもう、昔の俺じゃない。チームも中堅以上に移り、少しずつ『戦車』を倒すための力を付けている。他のメンバーだってそうだ。皆別々のチームに所属して、『戦車』に勝つ方法を探してる。お前はどうなんだ? Leroux999。まだあの時みたいに、戦力になるかもわからない元PCゲームの上位ランカーを追い回しているのか? もうそんな奴の事は忘れろよ。俺ならいずれ、お前の望みを叶えてやる》

 Gunn0420は自分自身の存在、そのものを変えてでも、『戦車』を倒そうとしている。私は、もちろん出来る事はしたつもりだが、そこまで踏み出せなかった。だから碧希くんに頼ろうとしたり、『戦車』のプレイヤーを探そうと、戦う相手を知ろうとした。

 そしてその結果、『戦車』の、梟ちゃんの事情を知って、また悩んでいる。碧希くんの作戦だって、彼の言っていた通りに、上手くいくとは限らない。

 一度は私も、自分の意思を押し通そうとした。梟ちゃんの想いを、踏みにじろうとした。でも、今はそうしなくていいかもしれない道が見えたのだ。

 これは、私一人じゃ見えなかった道だ。

 これは、Noquez999だけでも見えなかった道だ。

 これは、Anna_0083だけでも見えなかった道だ。

 これは、Norind+0617だけでも見えなかった道だ。

 もちろん、碧希くん一人でも見えなかった道だ。

 考え抜いて、考え尽して、それでも自分一人じゃわからなかったから、他の人の意見を聞いて、自分の意見をぶつけて、皆で見つけた道だから。

 だから――

《勝てるよ》

《……何?》

《私の言う通りにすれば、『戦車』に勝てるって、そう言ってるんだよ》

 私は再度、チャットルームを見渡した。私に向けられる視線の色は、十人十色。疑念、蔑視、困惑、憤慨、好奇、比興、軽蔑、関心、嫌悪、激情と様々だ。だからそれを、今から一つにまとめ上げる。

 そのためには、まず呼び水が必要だ。だから私は、それを皆にぶちまける。

《皆、それが聞きたかったんでしょ? それに興味があったから、私の話を聞きに、このチャットルームにやって来たんでしょ?》

《どうやって?》

 プレイヤーの誰かが、そう言った。私はようやく予定していた流れに乗れた事に、内心ほくそ笑む。

《そもそも、『戦車』にダメージを負わせれるようにする必要があるだろ?》

《勝ち負け以前の問題じゃないか!》

《だからそこは、私が請け負うわ》

 私は自信満々に、そう言ってのける。

 一人一人の小さな力では、『戦車』に勝つことなんて到底不可能だ。一つだ。一つがいい。皆が一つにまとまるから、一人じゃできない事が出来るんだ。

 私はチャットルームに、ある地図データを表示させる。それは江戸川区全域の地図で、その表示が更に倍率を上げ、東、千葉側の方に画像がフォーカスされる。そして最終的に、江戸川区と千葉県を分ける江戸川の、ある部分が赤い丸でマーキングされた。

《ここよ。ここに私たちは、所定の日時に『戦車』をログインさせるわ》

 それは、江戸川区と千葉県を繋ぐ橋。東京はJR小岩駅、千葉はJR市川駅を繋ぐ、総武本線が通る、江戸川橋梁だった。

 騒然とするプレイヤーたちに向け、私は再度言い放つ。

《私の作戦は、こうよ。まずは『戦車』を江戸川橋梁に出現させる。その後、橋を爆破して、江戸川に『戦車』を水没させるの》

 もちろんこれは全て、SWOW上での話。そして『戦車』のプレイヤーが梟ちゃんである事を知っている、私たちにしか出来ない作戦だ。現実世界の梟ちゃんを誘導すれば、SWOWにログインする位置が、つまり仮想世界で『戦車』が出現する位置をある程度決めることが出来る。

 でも、それを他のプレイヤーに伝える事は出来ないし、言えるわけがない。当然、濁流の様な疑問が私にぶつけられる。

《江戸川橋梁にログインさせるって、そもそも江戸川橋梁はSWOW上、江戸川区に判定されるのか?》

《されるわ。東京と千葉で都県境の意見がまだ擦り合っていないけど、江戸川橋梁の真ん中、そこより一センチでも東京よりなのであれば、SWOWにログインした時、江戸川区として判定される。疑うなら、後で自分たちで試してみたらどうかしら?》

 私の台詞に、チャットルームから何名かが離脱し、数名は不自然に黙り込んだ。私の言った事が正しいか、検証詩に行っているのだろう。今から自分でログインできるか試す人と、このチャットルームの外にいる仲間と連絡を取り合っている違いで、反応がわかれているのだ。

 また別の疑問が飛んでくる。

《そもそも、あの橋は爆破出来るの?》

《出来るわ。あなたたちだって、一度や二度、SWOWのビルを破壊したことはあるでしょ? と言っても、流石にあの橋を落とすのは皆に協力して欲しい事の一つよね》

《川に沈めたとして、『戦車』に効果はあるのかよ?》

《これも皆、いつもSWOWにログインした時に感じてるでしょ? 装備品の重さや、足裏から伝わる地面の感触は、現実世界と何ら遜色はないもの。そして『戦車』は、私が作った罠にすら反応していたわ》

 そこで言葉を切り、私は更にチャットルームのプレイヤー全員に語り掛ける。

《自分のプレイヤーキャラクターが『戦車』だと、あの重量を動かすんだと想像してみて? そして、そんな自分が川に沈められたとしたら? ちなみに江戸川橋梁の真ん中付近の水深は、時間によりけりだけれど大体三メートル程よ。あの重量で三メートルも水に沈められて、普通に川から抜け出せる? 攻撃、し放題だとは思わない? そもそも、満足に息継ぎは出来るのかしら?》

 またもや他のプレイヤーたちが、忙しなく動き始めた。江戸川の深さは、国土交通省のホームページにも掲載されているので、直ぐに裏どりは出来るだろう。ちなみに江戸川橋梁の真ん中付近の水深が三メートル程になるのは干潮の時で、大潮の満潮の場合、更に一・五メートルほど深くなる。

 私は手を広げ、問いかけた。

《どう? 十分に勝算があると思わない? もちろん、この『戦車』討伐に参加するのに、私のチームに入れ、だなんて野暮な事は言わないわ。言っても、勝手にログインする人は出るだろうし、私にそれを止める手段はないから。だから、私が皆に求めるのは、ただ一つ。後から私の指定する時間に、SWOWの江戸川区でログインして。そして出来れば、橋を落とすのを手伝って》

《待てよ、Leroux999。お前は重要な事に答えていない。お前は、どうやって『戦車』をあの橋にログインさせるんだ?》

 私は悠然と、Gunn0420に振り向いた。

《それは、ヒ・ミ・ツ》

《お前――》

《じゃあ、どうするの? 私が今提示した以上に『戦車』を倒すのに現実的な案、持っている人はいるのかしら?》

 激昂するGunn0420の言葉を遮り、私は笑う。そんなもの、持っている人なんて誰もいない。持っていたら、今私の話を聞きに来ようとする人なんていないし、そもそも『戦車』に負け続けてなどいない。そしてこの場に、私以上に『戦車』に惨めに、無残に、無数に負け続けてきたプレイヤーはいなかった。

《確かに、私より強いプレイヤーは沢山いる。Gunn0420もそのうちの一人。自分のプレイスタイルを変え、『戦車』に勝つために、他のエリアにポイント稼ぎに行っている人も多い。でも、私が一番なの。私が一番『戦車』に挑み、一番『戦車』に負けてきた。だから私が、一番『戦車』の事を知っているの》

 それだけは、この場にいる誰にも譲る気はない。だから私は、他のプレイヤーに一歩詰め寄る。

《私は、『戦車』のストーカーとまで呼ばれたのよ? 信じなさい。必ず私が、『戦車』をあの橋に出現させる》

 そしてその上で、私は笑った。

《それにどうせ負けるなら、面白可笑しく負けた方がいいじゃない。こういうお祭りに乗らないのは、損よ》

 それから私は、この話を迂闊に他の人に共有しないよう念押しをした。形式上、『戦車』のプレイヤー、いや、その後ろにいるアナブナヴィリオ製薬の耳に入らない様にするためだ。

 言うべき事だけ言って、私はチャットルームからログアウトする。REDの視界は現実に戻り、私はこちらを見て人の悪い笑みを浮かべる、この部屋の主と目を合わせた。私は今、碧希くんの家にいる。

「PCの方からログと音声は拾ってたが、アカデミー賞ものの名演技だったな」

「茶化さないでよ……」

 本当に緊張した。あー! 本当に緊張したっ!

 段取りや台本は、ある程度碧希くんが用意してくれた通りに進んではいた。それでも、あんな風に誰かを煙に巻く様な振舞をするのは、なんというか、心臓に悪い。

 なおもこちらを見て笑う碧希くんを、私は睨む。流石に悪いと思ったのか、それでもにやけ面を隠せず、碧希くんが頭をかく。

「悪い。でも本当に上手くやってくれたよ。俺じゃそもそもあんなに他のプレイヤーは話を聞いてくれないし、そもそも俺じゃチャットルームにログインできない」

「……過剰強化体質者って、そんなにきついの?」

「俺の場合、その中でも重い方だからな。自分でキャラクターを動かすのは、難しい」

「……私たちの欲張り、叶えてくれるって言ったくせに」

「叶えるさ。そのための努力も惜しまない。が、人にはそれぞれ適材適所がある。役割分担って奴だよ」

「……あまり、納得できないのだけれど」

 そう言いながら、私は先程抜けたチャットルームの事に思いを馳せていた。

「碧希くん、どう思う?」

「どの話だ?」

「さっきチャットルームで話した事、梟ちゃんに、アナブナヴィリオ製薬にまで届くかしら?」

「実験体って言われている梟にまで話が落ちるかはわからないが、アナブナヴィリオ製薬の奴らは流石に知るだろうな」

 もし『戦車』が負けたのであれば、梟ちゃんの話しっぷりから、今作っている薬の開発も止まる可能性が高い。完全に計画が中止にならないかもしれないが、実験場所を変え、開発を再開するまで、それはアナブナヴィリオ製薬から見ればビジネスチャンスの損失につながる。自分たちのプレイヤーキャラクター、Poliucos_132-134が負けるような要素は、会社として排除しようとしてくるはずだ。

「だが、俺たちがどう攻撃してくるのか? はアナブナヴィリオ製薬の奴らは知っていても、いつ仕掛けるのか? までは伏せてある」

「梟ちゃんを学校に通学させない様軟禁すれば、それを不審がられて会社ぐるみの人体実験が表ざたになるかもしれない。だから、梟ちゃんはある程度自由にしてもらえるわけよね?」

「そもそも、梟は幸せの森という人質を取られている。アナブナヴィリオ製薬に対して、梟は協力的にならざるを得ない。俺たちが梟のログインさせる場所を明かしている以上、アナブナヴィリオ製薬からすれば二つだけ気を付けておけばいい」

「そこに近づかない、もしくは近づいてもすぐに離れられる状況にしておく、って事ね」

 事前に碧希くんから伝えられている作戦を思い出しながら、私は言葉を紡いでいく。

「後は、他にも私たち勝利条件が一つあるのを、アナブナヴィリオ製薬は気付くかしら?」

「気付かなければ、俺が梟に言うよ」

 そう言われるが、私は他にも心配事がある。

「でも、作戦の結構日時は、他のプレイヤーにちゃんと伝わるかしら?」

「大丈夫だよ。お前が信頼出来るプレイヤーに流しておけばいい。そうすれば、自然と広まるよ」

 そう言われるが、私が信頼できる人なんて、元ルドウィッグのメンバーぐらいしかいない。今日のGunn0420とのやり取りを思い出し、私は更に憂鬱になった。

「本当に、大丈夫かしら。SWOWを引退した仲間は協力してくれそうだけれど、まだSWOWを続けている、特にGunn0420はもう、私のいう事なんて聞いてくれそうにないんだけれど……」

「……そいつこそ、お前の望む通りに動いてくれるプレイヤーの筆頭だろうが」

「え? 何処が?」

 何故だかダメだこいつ、という顔を碧希くんからされたのだけれど、何故そんな反応をされたのか、全く心当たりがない。彼は溜息を付いた後、微かに笑う。

「まぁ、お祭りが起これば、人は勝手に集まってくるもんさ。時間に間に合わなくても、SWOWで橋が落とされれば、SNSやネットで勝手に宣伝されるだろうし」

「……そうね。何よりまず、橋を落とす事よね」

 重要なのは、橋を落とした後だ。その鍵を握る、SWOWにログインできない仲間を、私は一瞥を送る。

「どう? 順調そう?」

「ああ、任せておけ。対『戦車』用の装備品は、ちゃんと作ってやる」

 そう言って、碧希くんはまたPCデスクの前に座る。それを見て、私は彼に問いかけた。

「ねぇ、本当にその装備品、必要になると思う?」

「陣地取り領域という特性。俺たちの作戦。そしてゲームのボスは大体奥の手を持っている事を考えると、必要になる確率は高いと思うよ」

 私を横目で見た後、それに、と言って、碧希くんは目線をディスプレイに移しながらこう言った。

「装備品ってのは、キャラクターの体、五つの部位と、武器を合わせた六つある。でも、武器を無理に使わなきゃいけない、なんていうルールは、SWOWにはなかったよな?」

 その言葉に、私は無言で頷いた。

「それより、聞いてくれると思うか? 俺の話」

 主語はなかったけれど、碧希くんが気にしている事がわかる。

「当たり前だよ。梟ちゃんは碧希くんのお願いなら、聞いてくれるよ」

「……そうかな?」

「そうだよ」

 その反応が可笑しくて、私は思わず笑ってしまう。今作っている装備品の必要性にはすぐに思い至るのに、自分の幼馴染の心情に悩む碧希くんのギャップが、可笑しかったのだ。

 碧希くんは不機嫌そうに鼻を鳴らし、先ほどよりも強くキーボードを叩く。それがまた可笑しくて、私はしばらく彼の背中を、微笑みながら眺めていた。

 

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