01 コンテンツ投稿サイト

 小説家になろう、エブリスタ、そしてカクヨム。この三つを私は勝手に創作投稿サイト御三家と名付けていました。それ以外にもノベリストやノベルアップといったサイトもありますが、いわゆる文学賞(コンテスト)とのタイアップを考えると、やはり御三家だな、と感じていました。私の勝手な主観なんで、ちがうよ、と言われれば頭を下げるしかありませんが。


 このようなサイトの中で、どこに投稿するか。

 どこでも良いと思います。

 ひとつに絞ることも無いと思います。

 その中でカクヨムを選んだとしても、別にそれにこだわらず、また別のサイトも選んでも、かまいません。


 カクヨムことはじめ、という題名を冠しているくせに、いきなり身もふたもないことを言っています。

 しかし、私のスタンスとして、入れ込み過ぎるのは良くないと感じているためです。

 かつて私が投稿していた二次創作――その掲示板では、毎日投稿され、それこそライブ感覚で愉しませてもらった長編作品がありました。また、作者同士の交流の中で、「皆さんに頂いたアイディアを元に、必ずや作品を書きます」と言ってくれた作者の方もいました。

 けれども、毎日投稿の長編作品の更新はいつしか途切れ、いわゆるエターとなりました。「必ず書きます」と言ってくれた作者の方も、いつの間にか掲示板に来なくなってしまいました。


 コンテンツ投稿サイトが設立された目的のひとつは、作家活動を娯楽として提供することにあるのではないかと私は思っており、ならば娯楽にそこまで縛られることも無いだろうと感じているのです。

 むろん、職業作家の発掘も目的のひとつであり、それを目指して執筆し、投稿することも、ひとつのあり方でしょう。しかし現在、出版業はあまり景気が良いとは言えません。作家を目指すという方も、それに縛られてはきつい展開が待っているのではないか、と危惧するのです。


 いきなりネガティブなことを書いてしまいました。しかも技術的なことではありません。

 しかし、このような考えもあるという認識を持っていただければ、執筆に対して構えずに済むかもしれないと思い、書きました。


 ちなみに、私がカクヨムに決めた理由のひとつは、私にとってちょうどいいテーマの短編のコンテストの公募があったからです。他のサイトでも短編のコンテストはありましたが、私にはハードルが高く、書けたとしても時間がかかって、締切にとても間に合いそうにないので遠慮しました。自分なりに付き合える範囲内で書ける、ということもポイントです。

 職業作家ではないので、私としては執筆を楽しむということをメインに考えました。

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