4.離婚調停2回目
十月。二回目の離婚調停です。初回から約、一か月半も間が空きます。調停員は、曜日で担当が決まっているようでした。なので順番に予定を入れていくと、そのくらいは開いてしまうとのこと。調停員も大変ですね。半日で、一案件くらいのペースでしょう? 何件同時に担当するんでしょうか。
二回目になってくると、少しは慣れます。待合室には、前回と同じスーツが不似合いな男性が。ああ、同じペースで彼も呼び出しされているのね……と思うと、内心、笑いそうになりました。
今回は私が先。前回と同じ調停員と向かい合って、「離婚でいいです」と答えます。すると、A氏にも確認しますと言って、追い出されました。一々、出たり入ったり、面倒ですね。仕方なし。で、すぐにまた呼ばれるわけです。
「離婚ということになりましたので、今日からは親権のこと、財産分与、養育費について話をしていきます。その前にDVDを見てもらいますね」
四角い眼鏡の、ザ・事務みたいな若い男性に連れられて、視聴覚室へ。わら半紙みたいなA4の紙と鉛筆を渡されて、DVDを見たら、アンケートに答えろとのこと。しかも、私が一人でDVDを見ている最中。その男は監視役として、そこにいるんです。嫌ですねー。こんな仕事、面白いのかしら?
DVDの内容は、子どもが受ける影響の可能性。これからの関わり方などが数十分程度なのかな? ありました。で、アンケートを記載すると、また、ザ・事務に連れられて待合室へ。すぐに調停員に呼ばれます。
「AさんにもDVDを見てもらいました。アンケートを回収いたします」
私の場合、A氏は親権放棄だったので、その件はあっさりと決定。財産分与については、別居した時点での財産を合算し、綺麗に折半という話しです。自家用車は、一人一台ずつ、こっちがA。こっちがうさこ。これでいいですか? と確認をされながらの協議でした。
調停をしての教訓その一。調停では、どっちの味方もされないということ。ともかく半分こです。ない方がある方からもらう。これだけの話。ですからね。ちょっと私のほうが多くもらいたい、という方にはお勧めできません。うまく丸め込んで、自分のものにするならば、協議離婚をお勧めします。
最後に、養育費の希望を伝えます。A氏からの提示のほうが、むろん低いに決まっています。私は敢えて欲しい金額より高額を請求しました。そのほうが高めで折り合うのではないかという作戦です。もちろん、A氏は、「そんなに払えない」と言います。調停員から、「次回まで、金額が折り合えるように、お互い考えてきてください」と言われて、二回目が終了となりました。
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