2.離婚調停には準備が必要
離婚調停って、女性が申し立てることが多いようですが、我が家の場合は、A氏が申立人です。相手が申立を行うと、家庭裁判所(以下:家裁)から、書類が届きます。
まずは、「期日通知書」。これには初回調停期日と場所が記載されていました。差出人は「家庭裁判所の裁判所書記官」。他には、「当事者のみなさんへ」というお便り。連絡事項、事前に準備しておくものが記載されています。それから「調停申立書の写し」。A氏が直筆で書いたものです。最後に「提出する書面の取り扱いについて」の説明書が一つ。
調停は混み合っているそうですね。申し立てが六月。初回調停は八月末です。申立書の写しには、申立人が何について話し合いたいかが書かれています。今回は親権と、財産分与、養育費の項目にチェックが入っています。もうこれ。心臓ドキドキです。親権ですって? 我が子を取られるなんて、断じて許されない。私は、そこだけが心配でたまりませんでした。
私が準備したのは以下のもの。
〇夫と不和になった経過(時系列で表にする)
〇別居に至った経過、別居後の夫とのエピソードのメモ
(なんと言われたのか、どんな行動をしていたのか等)
〇財産分与に必要な通帳のコピーと生命保険の証書、車検証
〇実際にかかる子どもの経費一覧
準備が大変でした。正直、渦中にいると、いつなにをしたか、なんてメモしていなかったんです。経過については、実家の父が、私からの連絡を受けて、ノートに記載してくれていたので助かりました。父のメモに自分の記憶を足したり、スマホに記録していたものを取り入れたりして作成。
時系列リストには、誰とどんな話をしたか、A氏の様子がおかしかったことや、子どもたちの関わりをしなくなったこと、義母に言われたこと、親戚が関わってきたこと(なぜか、義母の妹夫婦に呼び出されて説得された)、私の実家にA氏が尋ねてきて、私の両親に身の潔白を訴えたこと等々を書き込みます。
離婚騒動どころで、通帳の記帳をしていなかったのが面倒でした。通帳って、しばらく記帳していないと、まとめて記載されてしまいます。取引記録を有料で取り寄せなくてはいけなくなったんです。財産分与は「別居した時を起点とする」と言われたからです。(これは初回調停の時ね)
別居した日付。記録しておきましょう。そして、通帳はマメに記帳しましょう。私みたいに苦労します。当時、私の通帳は給与を振り込んで生活費で使って、というものだけだったので、残金は数万円。——は、恥ずかしい。
生命保険も面倒でした。積立型のものを掛けていたもので、こちらも別居時点で解約すると、いくらになるかという計算が必要になりました。わざわざ保険の担当者を呼んで何度も話をする羽目に。これも面倒!
子どもの経費については、習い事や学校へ支払うものなどを計算。それに食費やら、雑費も含めます。女の子ですからね。お金、色々とかかるんです。
とりあえず準備できるものは準備しましょう。調停なんて初経験。絶対に緊張して、頭が真っ白になります。初回の時、今までの経緯を尋ねられました。その時に、経過のメモを差し出すと、調停員がそれに目を通してくれて「よくわかりました」と言ってくれました。口で説明するだなんて、うまくいきません。調停に臨む場合は、ともかく下準備が大事だと思います。
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