第34話 真のテスト勉強会①
翌日。
健太と鈴音は、昨日と同じファミレスにやってきた。
◇◇◇
10時に始めてから、2時間。
とりあえず昼食を取りがてら、休憩することにした。
昨日のように、お互いに教えるということはまだ、ない。
だから、教えながら復習をするということができない代わりに、自分の勉強を、どんどんすることができた。
昨日とは違って、この空間に会話はない。
あるのは、シャーペンを紙に走らせる音と、紙をめくる音くらいのものだ。
だけど不思議と気まずいなんてことはなく、安心できて、そして何より、集中できた。
「健太君はどれ食べる?」
「うーん、、、」
そう言ってメニューを見てみる。和食や洋食、中華まであったが、結局鳥の竜田揚げにした。
そして、すずの頼んだわかめうどんと竜田揚げがやってきてから昼食兼休憩タイムに入った。
「すず、竜田揚げ好き?」
「うん!結構好きだよ!」
「じゃあ、一個上げるねー」
そう言って、取り皿に取ろうとすると、すずが残念そうな顔をしてこちらを見てくる。
「? どうした?サラダも欲しい?」
てっきり、竜田揚げとともにやってきた、サラダも欲しいのかと思ったのだが、
「ううん!大丈夫!そうじゃなくて、、、」
そこで言い淀んだ後、意を決したように、
「あーん して?」
といった。
その、顔が少し赤くなった表情がとてもかわいかったのだが、
「いやいや、、、付き合ってもないんだから。冗談はやめときな」
と言っておいた。
俺は、すずの冗談への軽い突込みだったつもりだったのだが、そういうとすずは、一瞬悲しそうな顔をして、そのあと
「絶対にそんなことでも何でもできる関係になってやるんだから!」
と小さい声でつぶやいた。
「何でもできる関係って、、、誰とのどんな関係になりたいの?」
「あわわわわ!な、なんでもないひょ!」
気になって聞いてみたら、俺に聞こえていると思っていなかったのか、相当慌てて返事をした。
「あ!そうだっ!じゃあ健太君!私のうどんいる?」
「うーん、俺、実はうどんはそんなに好きじゃないんだ。」
「えぇっ、、、」
それなら、と言わんばかりの顔で、俺に新しい提案をしてくれたすずだったが、俺が、断ると、さっき以上にシュン、としていた。
そんなすずには申し訳ないが、そんな様子のすずも、かわいかった。
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アーン をしてほしい鈴音でした!
さて、
皆さんのおかげで、ついに、☆100超えることができました!
全くの素人だった僕の、一つ目標を達成ができた気がしています!
これからも、この物語が完結するまで、一生懸命書いていきますので、よろしくおねがいします!
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