SS(2万PV達成記念) 水族館での食事
場面
水族館に行った初デートの食事シーンになります!
服を買った直後からの話になります!
それではどうぞ!
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「それにしても、その服に合ってるね!」
「えへへ、、、健太くんが選んでくれたからだよ!ありがとう!」
すずに服を買って、店から出ながら話していた。
しかし、アザラシの服を見たすずは、無邪気な少女みたいな雰囲気を醸し出していて、とてもかわいかった。
その流れで、次にどこにいこうか、と話していたところ、
グーッ
その音が聞こえると同時に、すずが顔を真っ赤に染めていく。
恥ずかしさが原因なのは容易にわかった。
普通なら俺は聞こえなかったふりをするべきなのだろう。
しかし、女子とあまり話したことがなかったおれは
「おなかすいた?」
と聞いてしまった。
すると、すずは涙目になりながら、
「え、いや、あの、、、あわわ、、、、いやー!」
と言って、逃げ出してしまった。そこで俺は自分の失態にようやく気づいた。
―――俺は馬鹿か⁉︎それを女子に聞いたらダメだろ!
そして俺はすぐに鈴音を追いかけた。
◇◇◇
「はあっはあっ」
「フーッフーッ」
その後二人で、鬼ごっこを続けること10分。
二人とも息が切れて、向かい合って立ち止まった。
「さっきはごめん」
「っっっっっ!もう健太くんのバカ!こっち見ないで!」
「えっ、、、いやホントにごめん」
やばい。本当にすずは落ち込んでいるように見える。どうしたら、元気を出してくれるだろうか?
そう思っていると、
グーッ
さっきと同じ、体が頭に空腹を訴える音が二人の間に響く。
でも、今回は、、、
「健太君⁉」
「、、、、、、」
「、、、そうか!健太君はおなかすいたんだね!じゃあレストランに行こうか!」
「そうしようか」
俺も、すずと同じくらい顔を赤くしているだろう。
―――でもすずが、立ち直ったなら、それでいいかな。
そう思ってしまっている自分もいた。
◇◇◇
水族館にはいろいろ食事ができる店があったのだが、
「さすがにお寿司を食べる気分じゃないよね?」
「そうだな、、、」
先ほどまで二人でかわいいかわいいと言っていた、魚を今は食べる気分にはならず、結局手軽にメックに行くことにした。
―――ちなみにすずも「メック」派で、断じて「メクド」派ではなかった。
俺がポテトとビッグメックバーガーを頼んで会計を済ませる。
すずは、期間限定の照り焼きスモークチーズバーガーを頼んでいた。
◇◇◇
その後、頼んだものを手渡され、二人で席に着いてしばらく食べていたのだが、
途中で隣にヤンキーみたいな人たちが座ってきた。そして、大きな声で、
「こいつエロくね?」
「顔もいいし、胸も結構あるよな。」
「俺らこの連れの男よりも顔いけてるし、彼氏が席立った時に口説いて攫っちゃおうかなー」
「おうやるか!」
みたいな声が聞こえてきた。
今日水族館に入る前にすずにナンパしていた人たちとは別の人だけど、似たようなものだろう。
このままじゃ、またすずが怖がってしまう。
そう思って声を上げようとした瞬間
「ねぇ健太君。そのハンバーガーちょっと貸して?」
「お、おう」
―――どうやって言ったらこの人たちは、おとなしくなるんだろう?
パクッ!もぐもぐ、ごっくん
「うん!このハンバーガーも結構いけるね!」
「そうでしょ、、、って、 えーーー」
「どうしたの?健太君?」
「い、い、いま、間接キス、、、」
「何言ってるの?つきあってるんだからあたりまえでしょ?」
そこまで聞いて、鈴音の意図をやっと理解した。
要は隣のヤンキー共にこちらのイチャイチャ具合を見せつけてやりたかったのだろう。
それでも、
―――か、か、かかか間接キスーーーぅぅ⁉
落ち着きを失うには十分だった。
しかし、よく見たらすずも顔が赤くなっている。
―――まったく、慣れないことをするから、、、
そう思って、落ち着きをどうにか取り戻せそうになったその時、
「じゃあ、健太君にもこれ一口上げる!」
「っっっっっ!」
俺の記憶はそこで飛んだ。
もう一度記憶が戻ってきたときには
口の中に甘い照り焼きソースの味が残っていた。
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鈴音、これは確信犯!
皆様のおかげで、無事2万PV達成することができました!
本当にここまで読んでいただいた皆さんありがとうございます!
これからはさらに執筆を頑張りますので、また読んでいただけると嬉しいです。
さて、ここでお知らせです。
2万PV達成を記念して作家用のTwitterアカウントを作りました。
執筆状況など、気が向くままにツイートしていくつもりなので、フォローよろしくお願いします!
@goro_san_48
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