第25話 恋しちゃったみたいです

 今日は、小学校からの友達の、夏奈ちゃんと近くのショッピングモールに夏服を買いに来ています。


 でもお昼ご飯を食べている時に急に夏奈ちゃんが

「すずは森下くんのことどう思っているの?」

 と聞いてきました。

「どうって?」

「そりゃ、付き合いたいかどうかってこと。」

「つ、付き合う⁉︎」

 思わず大きな声をあげてしまいました。

「な、な、なんでいきなりそんなこと聞くの⁉︎びっくりするじゃん⁉︎」

「だって、男子のことが苦手なすずが話している男子なんて、私、久しぶりに見たよ?」

「確かに、、、」

 そういえば、なぜかわからないけど健太くんだけは、なんの躊躇いもなく話すことができるんですよね。


「森下くんは、すずの中でどういう人なの?」

 そう言われて、頭に健太くんの顔を思い描きます。

 するとすぐに想いが溢れてきて、気づけば言葉が口をいていました。

「えーっとね!優しくて、細かいことにも気づいてくれて、反応が可愛くて、でもかっこいいところもあって、一緒に出かけたいって思うような人かな!」


 勢いよく話すと、夏奈ちゃんに申し訳なさそうな表情で見られていました。なんででしょう?

「もしかして、もっと一緒にいたいとか、目があったり、指が触れたりしたら、鼓動が速くなるとかって思ってる?」

 あ!確かにそんなことを思ったことがあったような気がする!

「えーっとね、、、うん!そんな思いもあるかも!」

「鈴音、よく聞いてね。  鈴音は健太くんにこいをしてるんだよ。」

 こい?鯉?来い?濃い?

「こい?」

「恋愛の恋の恋」


 恋か。そうか私は恋をしてるのか、、、、、、って

「えっ!そんなんじゃないって!」

「じゃあ調べてみなよ。」

「うん、、、」

 そう言って、自分のスマホを取り出し、『恋をする 意味』と調べてみます。

 すると

『一緒にいると気分が昂ったり、もっと近づきたいといった気持ちになったりする状態になること』

「これまさに私のことだ、、、」

「ね!すずは森下くんのことが好きなんだよ!」




 どうやら私、香川鈴音は、森下健太くんに恋をしてしまったようです。

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【お知らせ】

 今日から学校の期末試験が始まるので、この『俺が助けた少し抜けた彼女は学年1の美人な人気者でした。』の投稿をお休みします。ごめんなさい、、、

 もしかしたら、二週間くらい休むかもしれないけど、心配しないでください!


 さて、時系列的には、デート(仮)の前になりますが、恋心を自覚した鈴音。

 健太はいつ自覚するのでしょうか!

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