SS (2022記念) 助けられた時の鈴音の気持ち
「あぶない!」
はっと我に帰った時、私の目の前に車がいた。世界がスローモーションになった気がする。
(高校生活最初の日にまさか事故に遭うの⁉︎)
そして車が近づいてきて、走馬灯は・・・走らなかった。
「えと、、、大丈夫でしたか?」
誰かに抱えられて後ろにとんだ後、またもやフリーズしていた私は、その声ではっとする。
私が怪我がないかを気遣いながら身体を触ってくれる、焦った口調の男子に問われる。
(嘘、、、!男子のことが苦手な私が、身体を触られても拒否反応が出ないなんて!)
鈴音は十人いたら十人全員が二度見してしまうほどの美人である。それゆえに、年頃の男子の下心丸出しの視線が苦手で、中学2年のある事件をきっかけに父以外の男性と必要最低限の言葉しか交わさなくなって行った。ましてや、体を触られるなんて、電車で男性と肩が当たるだけで、鳥肌が立つ鈴音にとって、拒否反応が出て当たり前だった。
それにもかかわらず、素直に彼のボディータッチを受けていることに頭が回らなくなり、自分の体に怪我がないと自分で判断すると、お礼も言わずにその場から離れてしまった。
ーーまさか、その男子が自分の高校生活の終了を覚悟したことなど知る由もなく、、、
◇◇◇
学校に着くまでの間、鈴音は車に気づく程度の考え事をしていた。
(男子に触られるなんていつぶりだろ?でも不快じゃなかった⁉︎むしろもっと気遣ってほしかったくらいだったし、、、彼が少しイケメンだからかな?でももっとイケメンな人でも苦手な人もいるし、、、あと、なんだろう?さっきから彼のこと考えると、心の奥が熱くなってくる、、、)
男子を避けていたので、恋愛感情というもの自体のことを知らない。だから胸がドキドキすることが、恋の前兆であることに気づかなかった。鈴音はこの気持ちをさっきのお礼が言えなかったから、と自分の中で結論付けて、またあったらお礼を言おうと決心したのだった。
ーーその機会がその日のうちに、しかも学校の中で来ることになるなんてその時は思いもしなかったが。
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新年あけましておめでとうございます!
みなさんはおみくじ引きましたか?
僕はなんと、大吉でした!(ドヤァ)
ちなみに、
商売はありがたいけど、「愛情を信じなさい」ってなんやねん!
ということで2022年も執筆続けていきますので、読者の皆さんよろしくお願いします!
あとこの小説のフォロワーが百人になりました!皆さんのおかげです!ありがとうございます。
もっと増やせるように頑張ります!
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