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……金や欲にしか目のない貴様等にはわかるまい、何かを守るために振るうその拳の強さが、その重みが。
殴られようが、蹴り飛ばされようが、たとえこの腕が切り捨てられようが、動じないこの信念が。
貴様等にはわかるまい………
「何があろうと、こいつは…………」
リンドウの透き通った身体が、ぷん座衛門と重なる………。
「「こいつは、俺が守る………!!!」」
ドスっと足を地面に振り下ろし、その両腕を高く振りかざした。全体重を支える
「喰らえ、双子の涙を………!!」
ザザザザザ………!!波打つように高々と塵が舞い、激しく地面が揺れる………。
その刃は一振りで長十郎や刺客達もろ共、そして岩や地までもを切り裂いた。
スズランの縄を解き、無事を確認するとぷん座右衛門はその場にドサッと仰向けに倒れた。
「………………終わったか。」
「ぷん座右衛門、私は何とお礼を言ったらいいか………。」
「拙者の事は気にせず、兄者と時を過ごせ。………そう長くはここに居られまい。」
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