とてもおもしろかったです。この世界には三種類の竜がいます。個人的な話になってしまうんですが、私はドラゴンがとても好きなので多種多様なドラゴンが見られてテンションが上がりました。生きている竜、死んでいるのに動いている竜、人間によって兵器に改造されてしまった竜です。エグい設定やエピソードも多く心に来るのですが、黒い竜、赤い月、銀の髪の少女、といった具合に出てくる色彩と、落ち着いた文章が綺麗で、苦しい話ですが全体としてのイメージはとても美しい小説でした。