第3話
帝国辺境にて反乱が勃発し、帝国軍によってすぐさま鎮圧されたとはいえ人民が帝国の支配を振り払う事に成功した事は帝国全土に計り知れない衝撃を与えた……
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銀河帝国暦919年6月16日辺境の反乱の影響を鑑みて党大会が急遽開催された。
「我が親愛なる同志達よ!
同志達も知っての通り辺境で反乱が勃発した、
口惜しいことながら帝国軍によって鎮圧されてしまったが、
この革命の炎は我々まで届いた!今こそ行動に移す時なのだ!
我が親愛なる同志達よ!
我々は今まで貴族たちによって支配され、抑圧され、全てを奪われてきた!
銀河帝国が成立して以来900年以上もの長きに渡って、
貴族や富豪を始めとする者どもが己が私腹を肥やすため、
同志達労働者が生み出した利益を自分勝手な私欲の為我々人民が受け取るべき利益
を横から奪い取ったのだ!
同志達労働者が過酷かつ劣悪な労働環境の中で休みもなく働き続け生み出した利益
の一切を奪い取り生活にも困る程の僅かな給金だけが我々に与えられる、このよう
な悪行を許してよいのだろうか?」
レニンが人民に語り掛ける。
「断じて許されるものか!」「労働者に豊かで幸福な生活をッ!!」
「その通りだ!武器を取れ!!バリケードを築け!!隊列を組むのだ!!
我が親愛なる同志達よ!!我が親愛なる同志達よ!!!」
「「「「「うらああああああああああああああああああああ!!!!!!」」」」」
レニンに率いられたされた労働者は、一斉に蜂起しモスコーの宇宙港や報道局を始めとする重要施設を悉く占拠すると即座にバリケードを築き守りを固めた。
この占拠と並行して大規模な暴動が発生し暴徒の波はモスコー全体に広がった。
主要な施設は襲撃され、モスコーの支配者たちは彼らを守るはずであった軍人の中に紛れていた裏切り者やレニンのスパイ、信奉者達の手によってに捕えられレニンの前に引き出され無残に殺された。
銀河帝国暦919年6月19日モスコー完全制圧を果たしたレニンは、
党大会を開催すると労働者たちによる新しい人民革命政府の創設を提案、
この提案が満場一致で可決され、モスコー人民革命政府の設立を宣言した。
モスコーには革命の象徴である赤旗が掲げられ人民は革命政府の誕生を歓喜を持って歓迎した……
銀河革命 @fssf
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