第227話 身分証と金も何とかなったし
改めて思うと、こんな短期間で金も身分証も手に入ったという事実は凄い事なんじゃないか?
つまりまさやんが行った謎交渉の威力なんだが。
うーん、謎だ。
それに翌日、どうした訳か花子と腕を組んで現れた。
そういえば花子って何処で寝ていたんだ?
「え?まさやんと一緒に寝たわよ?」
まさかの展開!
「おいまさやん、大丈夫なのか?仮にもこいつ神だぞ?」
「あ?ああ、問題ない・・・・なあクーンよ、俺の報酬って金だけって事はないよな?」
「あ?
あ?何かいるのか・・・・ってなあ、俺がいくらこんななりだからって、流石に言いたい事は分かるつもりだぜ!」
因みにヤーナは顔を真っ赤にさせている。
「ふ、不潔よ!出会ったばかりの男女が、い、一緒にね、寝たなんて!」
まあつまりそういう事なんだろうな?
どういう事なんだ?だが俺は勘違いをしていた。
「そういう訳で、俺への報酬は花子を俺専属のマッサージ師とする事でどうだ?」
へ?マッサージ師?
俺はもっとこう、大人のごにょごにょ・・・・ヤーナもそう思っていたんだろうが・・・・そんな展開だと思っていたんだが、
「え?マッサージ師?何それ思っていたのと違うじゃない!」
何故かヤーナが怒り出した。
「じゃあ聞くが一体何だと思っていたんだ?」
「・・・・一緒に寝たって言った!」
「・・・・一緒に寝ると言っても、必ずしも一緒のベッドで寝るとは限らんだろう?」
「え?そうなの?でも・・・・部屋のベッドは・・・・そういえばツインだったわね。」
注:ベッドが各部屋に2つある部屋で寝泊まりしています。
2つベッドがあるからと言って各々そこで寝るとは限らないのだが、ヤーナはこの時思い込みが発生、2人は別のベッドで寝たと思ってこれ以上追及する事はなかった。
「・・・・花子はどうなんだ?あんた仮にも神なんだろう?それがまさやんのマッサージ師となるのを受け入れられるのか?」
ちなみに花子は俺的にポンコツだと思っている。
そしてそのポンコツぶりが遺憾なく発揮される事となる。
「マッサージ師は建前で、いずれは結婚するつもりよ。」
「え?」
「ええ?」
「あ!」
三者それぞれの驚き。
「おい、何でそれを言うんだ。」
「だって・・・・」
見た目は完ぺきなんだよな、花子は。
だがこの肉体って仮初めの肉体なんじゃないのか?
「・・・・まさやんの報酬が花子でいいって言うのならあんたに託すよ。」
「ああ、すまんな。悪いようにはせん。」
・・・・相変わらずの謎が多いまさやんだ。
まさやんって本当は神だったり・・・・しないよな?
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