第225話 まさやんと花子、出会う

 花子を従え、俺とヤーナはまさやんが待機しているホテルに向かおうと思ったが、自由の女神像はもう大丈夫なのか?


「おい花子、自由の女神像は大丈夫なんだろうな?」

「そりゃあだい・・・・あ!」

 今あ!って言った!

 すると神風宜しく突風が自由の女神像の足元から頭に向けて吹いた!


 そして・・・・

 ★年目の浮気のマリリ▼モンロー宜しくスカートを抑えている女神像の姿があった。


 おい!何でまだ動いているんだよ!


「あーまだあの女性と繋がってたりしたわ、あはははっはあ・・・・ってごめんなさい。」

 どうすんだよ。絶対生中継でアメリカ全土は当然として、世界中に報道されるぞ?

 まあ直接俺達に影響はないし、でかいダイヤの原石が採掘したという報道も霞となるだろうし、いいんだけどさ。


「どうしたら収まるんだ?」

「え?い、今更それを言われても・・・・」

「俺は確認したよな?」


 注:222話参照

「よし、助ける前にあんたが動かした女神像、完璧な位置に戻しておけ。大騒ぎになっている。」


 こんな感じ。


 あ、そういえば俺は確かにくぎを刺したが、返事がなかった気がするぞ。こいつ自分の都合のいい事だけしか反応しなかったな!


「・・・・記憶にございません。」


 こいつ!だがここでキレてはいかん。


 その後花子には台座に触れて女神像を制御してもらった。

 そして珠をもう一度使い、女神像と花子との関係を切り離す事に成功した。


「ねえ、もうそろそろ移動しないとここにも人が来るわよ?」


 仕方がない、シロの地脈で移動だぜ!

 だがここで俺は大いなるミスを犯していた。


 ここはアメリカ。

 ずいぶん遠くから撮影している奴らが居た事に気付かなかったんだ。だがまあ、これが公開される事はなかった。

 それは何故か?

 分かるのはもう少し後になる。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


「なんで人が増えているんだよ!」

 まさやんの雷がさく裂した。すまん。俺達の面倒を・・・・手続きとか丸投げだった上に、さらに厄介事が増えたからな。


「こちらはどなたかしら。」


 そういえば花子にはまさやんの事を言っていなかったな。


「俺の故郷で出会ったまさやんだ。まさやん、こいつは花子。今回女神像に封じられていた奴だ。何とか助けた。」

「はあ?女神像が動いたとか言っていたのはこれのせいか?ちょっと待て、俺のネットワークに変なのが引っかかった・・・・おい、お前ら超眺望で撮られているぞ?まあ交渉次第で何とかなるんだけどな・・・・金を使うぞ?」


 まさやんがどっかに電話をして・・・・

「よし、交渉終わり。これでお前らの失態が公になる事はないだろう。シロだったか?お前のわんこにもよく言っとけ。」

 こうして謎のまさやん交渉で俺達のミスはカバーされた。

 まさやんって何者?






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る