第219話 凄い騒ぎに

 忘れていたが、過去この公園で来園者がゲットした最大の原石は16カラットほどの大きさだったらしい。


 アーカンソーも公園になる前は40カラットの原石を産出した事があったと聞いている。

 あれ?ここだよな?アメリカの別地域じゃないよな?


 だからこそ、50カラット!

 そんな中、ヤーナの従魔が15カラットほどの原石を見つけたらしい。

 因みに1カラット0.2グラム。

 1グラム5カラットだな。



 う・・・・どうする?


「見てよクーン、これが原石なのね。」

 既にヤーナの手にあった。


 この後普通に探すも見つからず、結局昼過ぎにシロが原石を見つけるまで泥まみれで作業をした。


 洗う時にどうしても泥だらけになってしまうんだ。だからヤーナも嫌がったわけだ。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・



 シロから連絡があり、俺は原石をゲットすべく地面にセットしてもらった。

 何か微妙。

 こう言うのって、探しても出てこないからロマンがあるのであって、確実に出てくるのは全くそんな気持ちにはならん。単に作業。


「何だ、ペットが見つけてくれたのか?」

 まさやん、既に飽きて全く作業をしておらず、居合わせたアメリカ人と何やら楽しく話している。

 で、俺の行動に変化を感じ、こうして俺の所にやって来たって訳だ。


「そろそろ・・・・大物の予感がするぜ!」


 で、俺は少し深く掘った。

 するとシロから、

【その辺りに仕込んだ。】

 と連絡があったのでこっからは注意深く掘り進める。


【カンッ!!!】

 何かにスコップが当たって音をたてた。やっちまったか?

 多分原石に当たったのだろう。

 俺はその辺りの土をふるいに入れる。

 ヤーナとまさやんのも含め3つに分けた。


 で、早速土を洗いに向かい、土を洗い流していく。

 で・・・・

「おい、もしかしてこれか?」

 まさやんが手にしたのはおおよそ20カラットほどの大きさだ。

 うーん、50カラットには程遠い。もっとデカいのは無かったのか?


 あーじゃあもう関係ねえな。そう思ったが一応・・・・な。


 俺の方には・・・・あれ?

 あれ?なんかあるぞ?

 一寸大きすぎやしないっすっか?


 やべえ!50カラットを目指すとか言っといて、これ絶対100カラットあるぞ?

【おいシロ、でかいのを見つけたんならそう言えよ!】

【いや、我が見つけたのはそっちのだ。】

 どうやらシロが見つけたのはまさやんの方らしい。

 じゃあ俺の手にあるのは何だ?

 あ、ダイヤモンドとは限らないな。

 水晶か?


 しかし俺達の雰囲気に周りが何かを感じたのか、いつの間にか周囲には人だかりができていた。

 うわ!めっさ目立っているんですけれど。

 え?めっさって言うなって?


 この後俺がゲットしたのは100カラットオーバーの、しかもダイヤモンドの原石と分かった。


 当然ながらその後は大騒ぎになってしまった。


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