第200話 侵入

 俺は目の前で繰り広げられている茶番に違和感を覚えたので、開いた口に侵入を試みる事にした。


【がああ!ヤバイ!あいつ、ここへ入ってくるつもりらしいぞ!ワレ何とかしいや!】

【なんで閉じられへんのや!】

【天使ちゃんまじくるで!我はよう土下座せえや!】


 ・・・・こいつらやる気あんのか?


 俺は一気に開いた口?へと突入を果たした。

 入った瞬間またもや違う意味での違和感を覚えたが、その直後背後から押し出された。

「ちょっと何突っ立ってんにょって・・・・何よこれ、変な感じ!」

 俺はヤーナに押し出されたらしい。

「ほう、ここに繋がるのか・・・・いい度胸だなワレ達よ!」

 あ、マジカルちゃんも入って来たな。ワレって、あの3・・・・人でいいのか?知り合いみたいだが、やっぱあの3人・・・・だよな?


 因みに3人といったのはあれだ、自称神と言っていた、俺をこの地に転生させるきっかけとなったあいつ等だ。


 少し前にも魔法であいつらに出会ったばっかなんだけど、どうなっているんだ世界樹って。


「ほう、こんな所に神界との行き来が出来るルートがあるとはな、まさに灯台下暗しじゃな。」


 この地にとって世界樹とは日常なのか?今エルフはいないからわからんが。

 それにこの天使?魔法少女は何もんなんだ?マジ天使なのか?

 こいつの世界樹との関わりもわからんし、ディアナさんとあの魔法、そして神界?そのつながりもわからんし。


 俺達は逃げる?3人?神?を追いかけ始めた。

【おい何であ奴ら動けるんじゃ?】

【そうじゃ生身の人間がこの場で活動できるのがおかしい!】

【そうは言ってもほれ、天使ちゃんが傍に居るからであろう!やばい!はよう閉じるのじゃ!】


【閉じると言っても、どう閉じればいいんじゃ?】

【あ?そうじゃった!他は先端部分にしかない!どうするのじゃ?もう一つは部屋にしかないぞ!】

【も、もう追いつかれるのじゃ!ここで使うのか?】


【し、仕方がない!】

【く!せめてあの場で!】

【もう追いつかれる・・・・よしやるぞ!3・・・2・・1・今じゃ!】

 何かするのか?

 俺は咄嗟に身構えた。

 ヤーナなんかは、

「え?攻撃?こんな所でどうすんのよ?」

 魔法少女に至っては、

「今更何をするというのじゃ?ここでは神の力も使えまい!」


 で・・・・3人?は合図と共にこちらへ振り向き・・・・と、飛んだ?

 ジャンピングしてからの・・・・見事な着地、そして正坐からの両手を前に出し床に置き、


【【【すいませんでしたあ!】】】


 え?まさかのジャンピング土下座?

 こんなリアルなの初めて見たぞ?

 何で謝っているんだ?



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