第196話 世界樹の秘密
「さて、これは秘密なんじゃが、世界樹の秘密の事じゃぞ?皆が見ている部分は単なる飾りじゃ。」
何言っているんだ?あんなでけえのが飾りってどういう事だ?
まさか根っこが本来の世界樹とか言わねえよなあ?
「飾りって、地面より下の根っこが真の姿とか言うんじゃねえよな?」
なんだよ、じとーっとした目で見やがって!
「ほう、よくわかったな。その通り、世界樹にとって真の姿とは地面より下にあるのじゃ。」
そうなんだ?
まあ地面から土を掘り採掘し、それを素材として使っているぐらいんだから、根に何かあるとは思っていたんだけどさ!
もしかしなくても地面なんだから俺の出番か?
「よっしゃああ!!俺の【土】で全てを暴いてやるぜ!」
俺のやる気スイッチはオンになった。
「ま、待つのじゃ!暴く必要は無いのじゃ。」
「暴く必要が無い?じゃあどうするんだ?」
「其方であれば根を傷めずに根の先端まで辿り着く事も可能であろう?」
「まあ以前温泉も穴掘って見つけたからなあ。できなくは・・・・ないはずだぜ?
?しかも俺が干渉できるのはあくまで【土】だからな。根っこを傷つける事はスキルでは無理なはずだ。」
「では早速向かうとするのじゃ。で、他の
因みにヤーナは今俺にくっついている。
俺の腕を抱き寄せている感じだな。
「勿論付いて行くわよ!」
まあそうなるわな。
で、少し離れて固まっている2人のエルフ・ディアナさんとカルラさんだな。どうすんだ?放っておくか?
暫く見ていると、ハッとなった2人は何事か気付いたようだ。
「わ、私も同行しても宜しいのでしょうか?」
「同行したければついてくるのじゃ。」
「では、よろしくお願いしますわ!」
カルラさんは同行決定か。
もう一人のディアナさんは何やらぶつぶつ言っている。
「ま、まさか世界樹にこのような秘密があろうとは。は!私も是非同行したい!」
「かまわぬ。では皆我の周囲に集うのじゃ。」
魔法少女マジカル木の葉の周囲に集う4人・・・・こいつの名前は木の葉らしい!
魔法少女マジカルは職業?身分?よくわからんが名前ではないらしい。
魔法少女は・・・・百歩譲ってその格好だからわからんでもないが、マジカルって何の事だ?
注:magical 魔法のような、という意味
しかも訳すと魔法が2つになるんだよな!全くもって意味不明だぜ!
俺がどうでもいい事を考えていたら、いつの間にか魔法陣らしき模様が地面に現れ、そのまま光輝き・・・・
やがて収束したが、特に移動した様子もない。
さっきまで居た場所そのものだな。全く同じ作りの違う場所じゃねえ。
俺がさっき付けた足跡もあるままだしな。
「あ、あれ?へ、変なのじゃ。正しく魔法陣が機能しなかったのじゃ!」
さっきもミスっていたよな?
「なあ、数百年ぶりとか言って、さっきもミスっていたじゃないか。一度落ち着いた方がいいんじゃね?」
慌てなくてもいいじゃないか。
「そ、其の方のせいじゃな!其の方いったい何者なのじゃ?神界へ生身のまま行き来できる事と言い、前世の記憶も持ち合わせているのであろう?」
そう言われてもなあ。
「俺は
「そ、そうか、あれらはどうにもならぬが、確かに神には違いないからの。」
何を納得しているんだ?
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