遅れてやってきた転生悪役令嬢のDLCが本編より楽しめちゃう、みたいな

乙女ゲー「エターナル・ガーデンパーティー」、通称「えたぱ」。
主人公のOL岩清水小枝さんが、クソ乙女ゲームの世界の悪役令嬢レイティアに転生するところから物語は始まります。チート能力を持って公爵令嬢(幼女)に生まれ変わったものの、どのシナリオでもろくなエンディングを迎えられないことを知っているレイティアは、幼女のうちから輝かしい未来を目指す
という、正直、今更、出尽くした設定(じょんさんごめんなさい)のお話です。
なのに不思議に笑って読めてしまうのは、じょんさんの謎の文章です。
乗りと勢い、そして、漂う軽妙なおっさん臭が物語の魅力になっています。
とにかく、レイティアの語りは、ぼそぼそ愚痴ってるおっさんみたいで可愛いんです。前世の小枝嬢が昔流行った親父OLだったんでしょうね。
そう書くと、「ぐぬぬ、解せぬ」って言ってくれそうな。
もはや出尽くした転生悪役令嬢ものに、追加コンテンツのように遅れてやってきたおっさん風味の令嬢の奮闘記。
まだまだ物語は序盤だと思われますが、レイティアの無謀な活躍が楽しみです。