第2話 「登場!!最強少女!?」

皆さんご機嫌いかがでしょうか?噺でございます。

1話の時点で私にも謎な事があったわけですが、今も謎なままです。

タイトルの時点で色々わかりますがまあ気にしないでおきましょう。

第2話です。どうぞ。




「藤原~藤原優極はいるか!?」  

優極は聞き慣れた声に気付き声のする方を見る。

「なんじゃ、いるではないか。いるのなら返事をせんか。」

この少女は静沢瑠璃しずさわるり優極の一つ上の先輩。小さいけどすごい優秀な女の子だ、小さいけど。

「むっ、いますごく馬鹿にされた気がする。」

「先輩、どうしてこんなところにいるんですか?」

「どうして?どうしてじゃと?このたわけが!!部活に決まっておろうが!!!昨日の勝負の続きじゃ!!」

「あ!すみません。忘れてました。」

「とにかく今から来るのじゃ」

「わかりました。」

二人は階段を上がり部室がある4階に向かう。

部室のドアを開け中に入る。

「ふう~いつまで経っても階段はしんどいのう」

部屋の真ん中にポツンと置いてある将棋盤の前に座り瑠璃が呟く。

「もう一回確認しますよ?あと10回中、一回でも俺が勝てば何でも言うことを聞いてくれるんですよね?」

瑠璃の向かいに優極が座りそう言う。

「うむ、そうじゃ。そしてお主が勝てなければわしの言うこと聞く。そういう約束じゃ。」

「負けませんよ?」




「なんで勝てないんだ!!!」

「わしが強すぎるせいじゃ」

あれだけ息巻いていた優極は、結局一回も勝てず無様にも地面に這いつくばっていた

「言い方ひどっ!」

少しも惜しくなかったじゃないですか。

「先輩が強すぎるんですよ。」

「なにをブツブツ言っておるのじゃ。それより忘れたわけではあるまいな?あの約束。」

「約束.....はっ⁉」

「わしの言うことを何でも一回聞く。」

「はい、聞きます。負けたので聞かせていただきます。」

「よし。これからわしが命じたことはなんでもするように」

「え?それずるくないですか。僕なんか[この部室にいる間語尾に、にゃをつける]とかにしたのに。」

「わしが負けたら語尾がえらいことになるところじゃったな」

「言っておきますが無理なことはできませんからね。」

「わかっておるわ、大したことは命令せん。」

「本当ですか?」

「本当じゃ。」

瑠璃は扇子を取り出し開く。

「命令じゃ、わしが飽きるまで対局せよ。今度は囲碁でな。」

「わかりました。でもやるからには負けませんからね。」

そして2時間ほど経った。

「参りました。......先輩強すぎませんか?」

「お主が弱すぎるだけじゃ。」

「だが今回は中々楽しかったぞ。」

「そうですかぁ?何も変わらずボコボコにされただけだと思うんですが」

「心配せずともお主も強くなっておる。よし、今日の活動は終了じゃ。」

「帰りますか。」

「うむ。」

二人は部室のカギを閉め学校の外に出る。外はすっかり暗くなり部活帰りの学生で賑わっていた。

「今日は打ちまくりましたね。」

「そうじゃな、わしはまだ打ちたかったが時間が無かったのう」

「僕はあれだけ打ったらもういいですかね。」

「ばかもの!!それでも囲碁将棋部のメンバーか!!」

「ええ!?そんな怒ることあります?」

「お主は足りんのじゃ、囲碁将棋部としての自覚が。」

「なんですかそれ。」

「まあよい。あと明日の部活は休みじゃ。」

「わかりました。」

二人は歩きながら他愛もない会話を交わす。

そうしているうちに瑠璃の家の前に着く。

「じゃあの、優極。また学校で。」

「はい、また学校で会いましょう」

優極は家に入る瑠璃を見送ると自転車をこぎ始めた。

「疲れた.....」

お疲れさまです。

「今日は本当に大変でした。」

そうですね。私にとっても今日は予想外な一日でした。

「家に帰ったら色々聞かせてもらいますからね?」

了解しました。




家に着いた優極は自分の部屋に入りベットに横たわった。

「噺さん、この世界は創作の世界でいいんですよね?」

......はい。残念ですがそういうことになります。

「誰がなんのために作り出したんですか?」

すみません。それはわたしもわかりません。

「そうですか。」

優極くん、昼間と違ってずいぶんすっきりとした顔をしてますね。

「...そうですね、多少思うところはまだありますが吹っ切れました。

いくら考えても、実感もないですしね。」

なるほど。

「深く考えず、僕は毎日を楽しむことにしました」

「それより!これから学校ではあまり話しかけないでほしいんです。」

....その心は?

「噺さんと僕が話してるのを周りが見たら、完全に僕が一人でぶつぶつ喋っている変な人だと思われるからです。」

確かにそうですね、分かりました。気をつけます。

「ありがとうございます」

優極は夕食と入浴を済ませ明日の学校の準備をする。

「噺さんって寝るんですか?」

必要があれば睡眠もとりますよ。どうしました?

「僕が寝てる時も噺さんが起きてたら監視されてるようで怖いなって思って。」

僕は基本的に寝てるんでそんなに心配しなくても大丈夫ですよ。

「そうですか...」

早く寝ないと、明日も寝坊しますよ。

「やば。それじゃあ、おやすみなさい」

はい。おやすみなさい。

優極は明日に備えてベットに潜った。

それじゃあ私も寝ますか。




おっと第2話はここまでみたいですね。切りがいいのか悪いのか。

私としても続きが気になるところですが、終わりは終わりでございます。

果たして優極は寝坊するのか!?しないのか!?乞うご期待!!!

では第3話をお楽しみに













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る