第11話

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祭りの前日の昼過ぎにミーシャが来たので露四阿の子供達の話をしたら、王様が正式な保護者になることに大変喜んだ。晴々とした表情でタエとともに出かけていった。


四越呉服店で祭り衣装一式を揃えて出ようとしたら、先日に会った鯛王国の大使館員と国王に出くわした。タエ[先日に陶芸店でお会いした大使館の方ですね。こちらが国王ですか。私は新門タエです。]


鯛国王[辰五郎さんの娘さんですね。良く知っていますよ。ホテル江戸時雨に帰るところですが、少しお茶でも飲みますか。]ミーシャと話、一緒に行くことに決めた。


あそこのホテルには忍者がやっているおまんじゅう屋さんがあります。そこでどうですか。老忍ですが一緒にプーチンチン大統領邸に突入した本物です。][それは面白いな。本物の忍者を見てみたかったんだ。]

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[おじさん。人数分のお茶とおまんじゅうをお願いします。][あいよ~いますぐ。][おまちど~さまでした。]


タエ[いつもおじさんが練習している、手裏剣打ちを見せてくれますか。][いいよ、こんなもんでよければいつでも見せるよ。]と言ってダーツの的よりもしっかりと作られた的に、3本続けて的中させた。


鯛国王[これは見事です。本物の忍者です。]タエ[温かいうちに食べましょう。]ミーシャ[おいしいです。お酒の匂いがしますね。]タエ[ミーシャさんも、こういうの好きなんですか。]ミ[私は半分日本の血が入っていますので、日本のものには相性がいいのです。]

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鯛国王[ミーシャって言っていたけれど本物ですか。]ミ[本物の分身ですから、本物と同じです。]国王[これはすごいな。いつでもタエさんと一緒にタイ王室の宮廷料理に招待をするよ。この者に連絡をしてくれ。]大使館員が名刺を差し出した。


タエ[私と一緒に料理修行をしている年下の子が2人いてミーシャさんとも友達つきあいをしているのですが、一緒に連れて行ってもよろしですか。]


国王[それは全く構わないよ。王様のスタッフでサスケさんとすずさんがいますね。一緒でもいいですよ。そのようにすればイミグレ通過なしで簡単に来れます。]


タエ[良く知っていますね。今度調整をしていきますので、よろしくお願いします。それでは明日、天照大神宮10:00で担当者がお待ちしていまいす。ごちそうさまでした。]

二人はお礼を言って出ていった。

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タエ[案外といい人かも知れないですね。刺青をしているって言うから、どんなものかと思っていましたがまともですよ。]ミ[そうですね。今度皆で行きましょう。]

太鼓や踊りを練習をしている籠舎にやってきた。


よっちゃん[ミーシャさんこんにちはこの犬怖そうですね。]ミ[平治は全然怖くはないわよ。でも怒るとお尻に噛みつくかもしれないわ。][ちょっと怖いなでも頭がよさそうだジョー。]


タエ[平治は確かカイラス寺の和尚さんからのプレゼントですよね。ゴンタやユリと同じように仏様が入っている超能力犬かもしれませんよ。レベルがかなり上です。]ミ[そうかもしれません。犬というより仲間という感じでいるのが、合っているようです。]

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タエが連れているダイやウメにもまったく問題がない。

ター坊[ミーシャさんも踊りの練習をしますか。私はここでは先生ですので教えます。]

ダンスレッスンを受けていてアフリカ系のリズム感の良さも伴っていて、ター坊の水準を軽く超えてしまいおまけに独特の個性的な振りまで完成させてしまった。


[これはうまいジョー。ター坊よりもうまいジョー。]ター坊はちょっと悔しそうな顔をしたが、レベルがかなり違うようだ。ター坊[ミーシャさんは免許皆伝ですので好きなようにやってください。]

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門前町は人口が増えたので本門前町と新門前町とを分けたので、今回は本門前町だけの祭りになり、山車8台に神輿が5基と神社神輿が1基が参加することになっている。仲見世通りには祝ノーベル平和賞・医学賞の垂れ幕が掛かっている。


王様が居住する王宮は敷地面積が10万坪で内に王宮警察50人警護隊70人が控えている。内務官は35人であるが、別に王宮事務所があり主に王宮のビジネスを担当して50人がいる。そこに所長がいるのだが総括チームがあり、そこのリーダーが長兵衛である。


他にきゃら駅と門前町駅の間に王宮正殿があり年に2・3回の公式行事がおこなわれている。祭日は日曜日で王宮スタッフも最小人員しか出ていないが、いつもの日曜よりも警護員を増やしている。


毎年の祭日には紅白の落雁が出てお終いだが、今年はそれに加えて祭りに参加をする人たちと同じように、新五郎の豪華仕出し弁当が支給されることになっている。



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