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2022年4月18日 19:59
神谷と別れ、俺はすぐに携帯電話を取り出し、電話をかける。「山崎です」「俺だ。桂木だ」「遅いですよ。もう日が暮れかかってますよ。何時間、キャンプ場で待たせるつもりですか?」「悪いな。それよりも伊邪那美に電話を代わってもらってもいいか?」「分かりました。命」「妾だ。どうかしたのか? 直接、電話を寄こすとは――」「パンドーラに、純也からの強力(協力)を得ることが出来なくなったと伝えてくれ」「ふむ……。何か問題でも起きたと?」「問題というよりも――。価値観の相違……だと……思う……たぶん」「そうか」「伊邪那美」「なんだ?」「人を生き返らせたい。手伝ってくれるか?」「どのような理由で、死体になった人間を生き返らせて欲しいのかえ?」
神谷と別れ、俺はすぐに携帯電話を取り出し、電話をかける。
「山崎です」
「俺だ。桂木だ」
「遅いですよ。もう日が暮れかかってますよ。何時間、キャンプ場で待たせるつもりですか?」
「悪いな。それよりも伊邪那美に電話を代わってもらってもいいか?」
「分かりました。命」
「妾だ。どうかしたのか? 直接、電話を寄こすとは――」
「パンドーラに、純也からの強力(協力)を得ることが出来なくなったと伝えてくれ」
「ふむ……。何か問題でも起きたと?」
「問題というよりも――。価値観の相違……だと……思う……たぶん」
「そうか」
「伊邪那美」
「なんだ?」
「人を生き返らせたい。手伝ってくれるか?」
「どのような理由で、死体になった人間を生き返らせて欲しいのかえ?」