第8話「プールと少女」
夏、
金網が取り囲む場所。
目の前にキラキラ光るプール。
セーラー服の少女は立ったまま金網に体重を預ける。
「百合、国ってすごいね」
瑠璃、二人しか生徒がいなくてもプールはちゃんとある。
「教育の平等って大切らしいよ」
百合、金網を背にずり落ちる。
「でもプールっている?」
瑠璃、暑さにしゃがみこむ。
「掃除がなければ……」
百合、プール掃除は大変だった。
ここは回りが全て海の小さな島。
泳ぐならTシャツに短パン。
金網にかけたタオルが風に揺れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます