第14話 知りたくなかった事実?
「ねぇ、アレン。」
俺達はギルドから帰ってきました。
とりあえず、俺は身体強化の練習を、カレンは魔法の為のイメージ力
アップを念頭に、ロウソクに火をつけてそれを見ながら魔力操作練習を
してました。 そんな中、カレンがふと俺に呟きました。
「私達って、私がアドミニス様から授かった能力がバラバラに発現してるでしょ?
【トラベラー】【プロキシー】【クリエイト】の能力は、私とアレンにバラバラに
発現してるけど、能力自体は授かった時のままなの。」
「でも、他の能力、、、私のマスター○○や、アレンのホーリーヒールとか、
私が授かった能力とは全く違うのよ。 元々は、【ドミネイトマジック】と
【ドミネイトソード】という能力だったのね、、、、
これって、元の能力自体がバラバラになっちゃったって事よね、、、?」
「私には火水風土の魔法を操る能力、アレンの方はちょっと分からない所も
あるけど、ホーリーヒール・ドレイン・精密魔力制御・魔力量増大って能力。
なんていうか、もともと1つであるべき能力がバラバラになっちゃったから、
アレンが普通の魔法を使う能力も、私の方に来ちゃったのかなって、、、」
「!??!? あ、ありえそう、、、、 という事は、、、
俺、普通の人が使える様な火を点ける魔法も一生使えないのか、、、」
な、なんという事でしょう、、、
あれ程楽しみにしていたのに、自分には普通の魔法を使う能力自体が欠如
していたなんて、、、 なんというテンション○○ビフォーアフター。
「ア、アレン、あくまで推測よ、推測。アレンが魔法使えなかった理由のね。
もしかしたら、今以上に上手く回復の魔法が使える様になったら、普通の
魔法も使える様になるかもしれないじゃない! アレンが使える様になる
までは、私がその分頑張るから!!」
「微妙にトドメを刺された気がしないでもないけど、カレン、ありがとう。
そういった事が必要になった時にには、しばらくはカレンにお願いするね、、、」
その後、今後の自主練習でどんな事をやっていくかを相談。
俺もカレンも、まずは身体強化を。俺は、身体強化しながらの剣術練習や
回復魔法を念じるだけで発動出来るように。 カレンは、魔力制御の訓練を
兼ねての身体強化、それとイメージ力アップ、集中力強化とか。
そんなこんなで、今後の事を考えながら眠りにつく、、、、
そして翌日。
本日も冒険者ギルドにやってきました。
はい、とても落ち着いてます。昨日のテンションは何処かにいきました。
「ハンスさん、こんにちは。今日もお願いします。」
「おう、任せろ。あ、それとこれな。」
そう言って何かを渡された。これは、、、指輪?
「それが例の装備だ。無くすなよ? そして、肌身離さず身に着けてろ。」
「ありがとうございます。これでトラブルを避けられそうですね。」
「おう、でもなんか微妙に元気ねぇな? どうかしたか?」
「いえ、なんというか、結局普通の魔法はさっぱり使えなかったので、、、」
「ま、まぁ、他の魔法は使えるじゃねぇか。そのうち普通の魔法程度は
使えるようになるさ。たぶん、、、」
ここでも微妙な慰めをされる、、、使える方の魔法もおいそれと使えなそう
なんだけどねぇ、、、もう一つも良く分からない魔法だし。
「よし、それじゃ気を取り直して模擬戦でもするか!
アレンは身体強化の訓練になるだろう。カレン嬢はどうする?」
「私も身体強化の訓練は必要でしょうけど、今は魔法制御の訓練を優先
しようと思います。」
「了解した。じゃぁ、俺から見える辺りで訓練してくれ。くれぐれも燃えそうな
物が無いところでな、、、? アレンは俺と模擬戦だ。武器は何を使うんだ?」
「剣を使うので、木剣を借りれますか?」
「いいぞ。あそこの倉庫に色々あるから、適当に防具・盾も見繕ってくれ。」
あそこの建物ね。
木剣も重さや長さが違う物が何種類かあるね、、、ちょっと軽めで長さも
短めのを借りよう。 盾は、、、正直使った事ないからなぁ。発現した
能力も刀剣術だから、盾の能力は無いよねぇ? 防具も動きを邪魔しない
軽い奴を借りよう、、、
「準備出来ました~。 おかしくないですか?」
「どれどれ、、、なるほど、盾はバックラータイプか。お前らの年齢なら
重い盾を手持ちするより、まずは動きを阻害しないバックラーは悪くない
選択だな。防具も軽めの革の奴だし。いいんじゃねぇの?」
「ありがとうございます! では、これでお願いします。」
「よし、じゃぁ模擬戦を始めるか!」
初の対人訓練が始まります! ドキドキだけど頑張るぞ!
ゴォォォォォォ
「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます