第7話 再会
「アレン、あなたの能力トラベラーは、世界が【取らなかった】重要な選択の
先にある世界、もしもあの時違う選択をしていたら、、、が実際に実現して
いる世界、、、(たぶんそんな感じの世界よね、並行世界って)
その、もしもの世界とこの世界、2つの世界を行き来出来る力なの。」
「そ、そんな世界が存在しているの、、、? じゃ、じゃぁ、今朝、俺が
朝食を取らなかった世界があるって事???」
「・・・・・アレン? あなたが朝食を食べたり食べなかったりするのは、
世界の重要な選択では無いのよ、、、?」
「そ、そ、そうだよね、あは、あははははは、、、、」
俺、きっと顔真っ赤! カレン、残念なものを見るような眼をやめて?
「そのもしもの世界を並行世界と呼ぶの。この世界から分かれ、けっして
交わらない世界だから。 そして、その並行世界に危機が訪れているの。
私は、トラベラーの力を使い、その危機から並行世界を救わなければ
ならなかった訳だけど、、、 その力がアレンに渡ってしまったの。」
「アレン、明日もう一度アドミニス神殿に向かいましょう。アドミニス様に
祈って、なんとかこの分かれてしまった力を元に戻してもらう様にお願い
しましょう。 じゃないと、危険な事にあなたを巻き込んでしまうわ、、、」
「カレン、、、、、、、、、、」
「いい? アレン。 この話しは、誰にも話してはいけないわ。
例え、おとうさんおかあさんでも、、、 二人には、凄い能力を貰った事を
アドミニス様に感謝したいと伝えましょう。 そして明日、アドミニス神殿に
行きましょう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
~~~~~~~~・~~~~~~~~・~~~~~~~~・~~~~~~~~
翌日、何かモヤモヤした気持ちを抱えながら、無言で神殿に向かう、、、
「カレン、俺、、、、 」
「大丈夫よ、アレン。きっとアドミニス様が何とかしてくれるわ。」
「いや、ちg
「私たちの発現の儀は終わってしまったから、儀式の間には入れないと思う。
なので、祈りの間に行きましょう。そこで二人で祈りを捧げましょう。」
はぁ、、、ダメだ、何かモヤモヤして、考えがまとまらない。こんな気持ちで
お祈りしても、女神様は願いなんて聞いてくれないんじゃないかな、、、
カレンはどう思ってるんだろう、、、? 横で祈りを捧げるカレンを見る。
見たつもりだった。
『え・・・・・・・?』
そこは祈りの間ではなく、暗くも無く、だからと言って明るいわけでも無い、
何とも名状しがたい空間だった。
『な、なにここ?? カ、カレン、カレン! どこ!?』
『聞こえていますか?アレン・ブラットフォート。今、あなたの脳内に
話しかけています。脳、無いだろうけど。』
!?? な、何? か、神様?? そ、そして神様にまで能無しって言われた、、、
『落ち着いて、アレン・ブラットフォート。その能ではありませんし、
そもそもジョークですよ。今のあなたは魂のみ、肉体はありません。』
『はぁあああ!?!????』
な、な、な、何も無い、、、 確かに何も無い様に感じる、、、 おおおお、、、
『アレン、たぶん大丈夫だから落ち着いて。お久しぶりです、アドミニス様。』
『久しぶり、になるのでしょうね、藤島カr、いやカレン・ブラットフォート。
問題が起きてしまったようね、、、』
『はい、、、 授かった力がバラバラになっているのです。
このままでは、世界を救うなんて出来そうもありません。
私とアレンにバラバラに宿った力を元に戻して欲しいのです、、、』
『無理です。』
『え?』
『無理なのです、、、 言いましたよね?私は全知でも全能でも無いと、、、
生命に宿る能力、それは生まれ出でる時に肉体に定着するのです。
あなたは双子として胎内に宿った。宿ってしまった、、、
そこで、授けた力が共有されてしまったのでしょう。
そして、双子として生まれた、、、 能力は定着してしまったのです。
そうなると、もう私の力ではどうにも出来ないのです。』
『そ、そんな、、、 じゃあ、どうすればいいんですか、、、、』
『アレン・ブラットフォート。』
『は、はい、、、』
『カレンと一緒にこのシステムを救って下さい。』
『な!? アレンは関係ないじゃないですか!!
危険な事もあるんでしょう??戦う力も授けてくれた位だから、、、
そんな事に巻き込める訳無いじゃないですか!!!』
『カレンと一緒にこのシステムを救って下さい。』
『アドミニス様!!!』
『カレン、落ち着いて? うん、、うん、、、。大丈夫、大丈夫だよ?カレン。
昨日、カレンの話しを聞いてから、ずっとモヤモヤしてたんだ、、、。
うん、、やっと分かった。俺、カレンを助けたいんだ。助けたかったんだって。』
『カレンのこころは今、大人でしょ? きっと巻き込みたく無いって思って、
アドミニス様にお願いしにきたんでしょ? 頼まれた訳でも無い、
何の力も無い俺では、足手纏いになるのが分かるから、一緒に出来ない事が
寂しかったんだ、、、』
『アレン、、、、』
『アドミニス様、俺、やります。足手纏いになるかもしれないけど、
授かった【トラベラー】の能力で、カレンの事手伝います!』
『アレン・ブラットフォート、、、ありがとうございます。
想定外の事だったとはいえ、あなたには申し訳なく思っています。
謝罪されたとて、と思うかもしれませんが、本当に申し訳ありません。』
『だ、大丈夫、大丈夫です、アドミニス様!!
で、でも、本当にそう思ってくれるなら、もし俺がシステム?を
救えたなら、1つだけ、、、1つだけお願いを聞いてもらえませんか?』
『お願い、ですか? お金だったりエッチな事はダメですよ??
出来る事と出来ない事があるのです。 お願いとはなんでしょう?』
『そそそ、そんな事頼みませんよ!!!! お願いしたいのはそういう
事じゃないです! 今はまだ言えません、、、でも、システムを救えたら、
その時は話しを聞いて下さい!』
『分かりました、アレン・ブラットフォート。
私に出来る事であるなら、出来るだけの事をしましょう。』
『アレン・ブラットフォート、カレン・ブラットフォート。
どうか、どうか、このシステムを救って下さい。
どうか、お願いします・・・・・
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