第4話 発現の儀 sideカレン
第1霊界ミカエル
私はカレン・ブラットフォート10歳、今、双子の兄アレンと共に【発現の儀】に
望む子供たちの列に並んでいます。
「俺はやっぱり魔物をガンガン倒せる能力がいいなぁ。母さんのポーションを
持って、世界中を旅して魔物を倒すんだ!」
兄は冒険者になりたいみたい。魔物をガンガン倒すとか、ちょっと子供っぽいなぁと
思わなくもないけど、きっと困っている人を助けたいとか思ってるんだろうなぁ。
なんだかんだ、兄は優しいんだよね、、、 でもね、おとうさんはそんな危ない事
許さないんじゃないかなぁ。そもそも、うちの雑貨店はどうするの? 継がないと
お店つぶれちゃうよ!
ああ、そろそろ順番が回ってきそう、、、緊張するなぁ。
「さ、俺達の番だ。カレン、先に行っていいよ。」
兄が優しく背中を押してくれる。よし、行ってみる!
そうして、私が【女神岩】に触れた時だった。
!!!!!!!!!
【女神岩】から激しい光が放たれる!
あ、、、あああ、、あああああああああああああああああああああああああああああ
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・・・
・・
・
お、思い出した、、、、全て思い出した!!!!!!
私は藤島カレン、女神?アドミニスによって、この世界に転生したんだった!!
はっ!? 能力、私の能力はどうなった!? きちんと発現?とやらはしたの!?
『あなたの能力は、ACDと念じれば見る事が出来るわ。そこで確認や設定を
して下さいね。』
確か、そんな事を言っていた気がする、、、、ACDと念じてみる。
目の前に、半透明のウィンドウの様なものが現れた!
[表示能力]
マスターファイア
マスターウィンド
マスターウォーター
マスターアース
[非表示能力]
プロキシー
刀剣術
スキル:ブレードダンス
スキル:ショックウェーブ
スキル:ウェポンブレイク
は? は??? はぁああああ!!???!?
【プロキシー】以外、言われてた能力が一つも無いじゃないの!!!!
【トラベラー】が無かったら、そもそも並行世界とやらに行けないじゃない!!!!
やっぱり騙されてたの??? 霊なの? やっぱり憑いてたの????
呆然と立ち竦む、、、 周りが騒がしいけどそれどころじゃないわよ、、、
!!!!!!!!!
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ど、どうすればいいの、、、? あっちでは死んじゃって、こっちでも世界が崩壊
しちゃうんでしょ? それを救う為の能力も何処かに行っちゃってるし、、、
「カ、カレン、大丈夫!??」
倒れそうになる私を、アレンが支えてくれた様だ、、、
あなたは優しいのね、子供のくせに、、、
あれ、、、? 二十歳だった私がカレン・ブラットフォートとして10年過ごしたら
もしかして三十路、、、? アラサー、、、 ジャスト30なら、アラウンドじゃ
ない、、、つまりサーなの? サー、、、騎士でもないのにサーなのね、、、。
い、いや、落ち着け私。そもそも10年眠りについてた様なものなのだから、
カレン・ブラットフォートとして生きた10年はノーカンよ! 私は20歳!
そして、体はもっと若い10歳なのよ、10s
「カ、カレン、、、それ、、それはなに、、、???」
!? アレンにウィンドウを見られた!??!? ど、ど、どうして??
「あ、あれ? 消えた?? ???????」
オロオロしている両親を見ると、二人には見えてない、、、?みたいね。
どうしてアレンには見えた?? 私に触れた、、、から? でも、倒れない様に
おとうさんも支えてくれてたよね、、、 なんで?どういう事!?
お、落ち着け、、、 何でも無い様にしろ。誤魔化そう、、、
「ア、アレンはどんな能力が発現したの・・・?」
声が震えない様に気力を振り絞る。アレンは混乱している様だけど、
それも無視よ!
「??? う、うん、何か読めないんだよね、俺の能力、、、、」
は? アレンは何を言ってるのだろう、、、? 兄妹して能力にトラブルが
あり過ぎる、、、 やっぱり霊なの? アレンにも憑いちゃったの??
倒れそうになる体を奮い立たせ、再度アレンの能力を見せてもらいに行く、、、
そこにはこう表示されていた。
トラベラー
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20211226 能力表示を修正しました。
20220213 見やすさの改善
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