ep.3 学校の怪談!?

一つ目は進めない廊下。

二つ目が、存在しないはずの本棚。

そして三つ目、校長室から聞こえるヘヴィメタ。

あと、夕暮れ時に現れるドッペルゲンガー。

「他だと何があるの?」

「あと一つはここ電算…」

その時、プツッと電気が消えた。

「え?何?」

「突如起動するパソコン」

「え...ちょ、ま!」

自分がつけていたパソコンの他に、一斉起動しパソコン。

どこからともなく聞こえるパソコンの打鍵音。

スクロールされ始めたページ

次々起動していくソフト

ものの数秒の出来事だった。

それらが嘘のように、パッと明かりがついて、パソコンから聞こえるのは冷却ファンの音のみだった。

「な....何?なんだったの...」

「サプライズ的な?」

「え?」

「これ、記事にできそうですね」

「悪くはない...と思うけど...それどこじゃないでしょ」

それに、誰も信じてはくれないだろうし...

「って、もうこんな時間!?」

時計を見ると、6時を過ぎていた。

急いでいるわけではないけれど、少し逃げるように帰り支度を始めた。

「じゃあまた....あとで」

「ん?じゃね」

足早に靴を履き替えた。

自販機で何か買おうか一瞬戸惑ったが、少しでも早くこの場から離れたかった。

その時だった。

玄関から足を出した瞬間。目の前に自分と同じ背丈ぐらいの何かが落ちてきた。



”…….....あの子が死んだのって、日和さんのせいなんでしょー?

うわやってんなぁ

ちょ、関わるのやめとこ?”

そんな陰口が聞こえた。

私がいるのがわかってて言ってるのか、どうなのか。

非常に不愉快。私が悪いわけじゃないのに。私はただ…

「.....っ!」

酷い夢を見た。思い出したくない過去だった。

それもこれも、全部昨日のせいだ。

上から降ってきたものは、幸いにも人ではなかったが、一度フラッシュバックしてしまうと、なかなか脳裏から離れない。

一番後ろの角席から見る外はどこか遠い気がする。

いっそ、空まで行ってしまえば楽になれるのかな...

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