魔法の筆を作る魔筆師、そして筆の使い手写本師。中世風の素敵な異世界ファンタジーです。出だしからグイグイ引き込まれる展開や、テンプレではないオリジナルの世界観に魅了されます。主人公とヒロイン、二人の関係性も相まって、大変面白い作品です!
オイルランプの灯る工房で魔獣の毛を使って魔筆を作る少年、アルク。仕事の依頼を受けて外国から来た一級写本師の少女、コトカ。二人は、災厄の書が紛失した大図書館で出会います。災厄の書はどこに行ったのか?二人が戦う敵の正体とは?謎とファンタジーと、少年と少女の出会い。設定だけでもワクワクしますが、魔筆の作り手と使い手の説明や、魔導書の話もおもしろくて引き込まれます。丁寧に描かれた世界観がこの先どのような展開をみせるのか、楽しみでなりません。