第465話 やるしかないか……(7)
「うぅん、全然~」
志乃は牧田の問いかけに対して、自身の頭を上げた。
そして首を振りながら微笑んでくれた。
だから俺はホッと胸を撫でおろし、安堵するのだ。
ヨカッタ! ヨカッタ! 本当にヨカッタ……。助かったよと、俺が自分に言い聞かせるように安堵していれば。
「うちは今が本当に楽しいし、幸せだから、和也に対して過去の事を何時まで引きずっていないから大丈夫……。それにマッキー、お姉さん……。本当に学生生活が入院もあり、自分が考えているよりも短く終わってしまったけれど。今は理・美容の専門学校にも通って、帰りは皆とワイワイ、ガヤガヤ会話……。騒ぎながら毎日のように帰宅をしているから、うちはそれで学生気分を味わえているから大丈夫……。全然和也の事は恨んでいないよ」
「そうなんだ、姉さん?」
「うん、そう……。皆もうちみたいな奴と仲良くしてくれるしね……。本当に有難う……」
牧田の問いかけに対して志乃奴が急に畏まり頭を下げ、皆にお礼を告げるから。
「皆、本当にありがとうなぁ……」
何故か志乃に釣られて俺まで感情的……。自分の胸が急に熱くなり、目尻に熱い物が溜まりだすから、俺も皆に頭を下げてしまう。
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