第463話 やるしかないか……(5)
由美の奴が俺と共に帰宅の最中にいるメンバー達へと尋ねた。
「は~い」
由美の問いかけに対して一番手……。
まあ、俺の予想通りに超がつくほどのストーカーだった加奈の奴が無表情──無反応で手を上げた。
だから加奈に続くように「は~い」と申し訳なそうに手を上げつつ、大変に小さな声音で、自身の顔を桜色に染めながら蘭が言葉を漏らすと。
「はい!」と蘭や沙紀の事をライバル視している篠田が、自身の胸を張り威張って手を上げるから。篠田に続くように親衛隊のメンバー達も。
「はい!」
「はい! はい!」
「は~い!」
隊長さんに続いて自身の手を元気良く上げた。
「はい! はい! はい! は~い!」
篠田率いる俺の親衛隊達が元気、勢い良く手を上げると。
あいつらに対して高校一年生の頃からライバル視をしている沙紀の奴が今度は元気良く! 勢い良く! 大きな声を出し、大袈裟に手を上げた。
だから沙紀とは仲の良い志乃の奴もね、ピヨン! ピョン! とウサギさんのように跳ね、嬉しそうに微笑みながら。
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