第462話 やるしかないか……(4)
「えっ! 私?」
「はい……」
「私はしないよ……。そんなことは……」
由美の問いかけに対して絵美は苦笑いを浮かべながら言葉を返した。
「ふぅ~ん、そうなんですね……」
「ええ、しないわよ……。和也が不快に思ったら嫌じゃない……」
俺は絵美の言葉を聞いて、先程由美に対して引き気味になり、苦笑いを浮かべたぐらいだから。絵美の意見は正しいと思う。
「ふぅ~ん、そうなんですね、絵美先輩は……。ストーカーになるぐらい和君の事が好きじゃないんだ。絵美先輩は……」
俺が絵美の言っている意見が正しい。由美の奴は可笑しい。うんうんと頷いていると由美の奴が絵美へと胸を張り意見を告げる。
絵美は俺の事が余り好きではない。
だからストーカーに堕ちる迄は至らないのだと。
「ふっ、ふふふ」と、由美は自身の口の端を吊り上げ、微笑みつつ告げ尋ね終えると。
由美の奴は自身の腰に両手を当て仁王立ちしつつ周りを見渡し始める。
「……この中で和君のストーカーになった方は何人いますか?」
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