第461話 やるしかないか……(3)
由美の奴が大変に恐ろしい事を皆の居る中で呟いた。
「えっ!」
「はぁ~」
「嘘~?」
まあ、その他にも、この場に居るメンバー達の中から、由美の幼少期の恐ろしい実話……。
俺へのストーカー振りを聞き──次から次へと驚嘆を漏らしていると。
「由美~、あんたね~、何を考えているの~? 和也の部屋を覗いたり、居ない時に部屋に忍び込んでベッドに潜ったりって、一体何を考えているの~?」
幼い頃から由美には手厳しい絵美の奴が呻りながら不満を漏らす。
「由美ちゃんは幼い頃から山田のストーカーだったんだな。あっ、ははは……」
お、おい、牧田! これは笑い事では済まないぞ! 俺自身まさか由美の奴が隣の家……。自分の部屋の窓から覗き見して俺の裸体を見て楽しんでいたなんて知らないから。
それに俺のベッドに潜り込み戯れていたなんて事も俺は知らないから、自身の顔色を変えれば。
「ええ、そうですよ。牧田先輩……。由美は幼い頃から和君のストーカーですから。ふっ、ふふふ……」
由美の奴は牧田へと全く反省のない顔……。妖艶に薄ら笑いを浮かべつつ言葉を返すと。
牧田から絵美へと視線を変え。
「絵美先輩は和君に対してストーカー行為をした事はないのですか?」と尋ねる。
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