第428話 勝負だ! 勝負~! (2)
「うん、分かった」と冷酷無比……。多分? 俺があいつ、加奈を見て、こいつは多分、サイコパスではないか? と思っている加奈の奴が、無表情、無感情で頷き、翔子の嘆願を了承し、俺の許へとサイボーグ化しながら歩き、歩み始めると。
「や、山田~! 俺がいつお前と喧嘩をすると言ったぁ~!」と。
山中が自分の許へと、ズンズン! と歩み寄る。喧嘩をやる気満点の俺へと、あいつは後方へとたじろきつつ不満を漏らしてきた。
「はぁ~、山中~。お前が俺と勝負をしたいと言ってきたのだろうがぁ?」
俺は呻り、吠えつつ、山中へと。自分が俺と勝負をしたいと告げてきたのではないかと尋ねた。
「ああ、言った! 言ったけれどさ! 俺が山田、お前に勝負と言ったのは、喧嘩ではなく。この文武両道を目指す、我が校の校風らしい勝負をしようと俺は山田に提案をしたのだ」と。
あいつ、山中は、自身の顔色を変え、後ずさり……。ジリジリと下がりつつ俺に告げてきた。
だから俺は、後ずさりをしている山中に、ジリジリと近寄る行為を辞め、考える人へと変化するから。
俺と山中の様子を窺っていた、この学園の男子生徒達が一斉にホッ! とした顔を始め出す。
そんな中で俺は、直ぐに考える人へとなる行為を辞め、自身の口を開くのだった。
◇◇◇
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