「あぁ～」と呻りながら俺は、自身の指をポキポキと鳴らしつつ、如何にも。俺は悪役らしい振る舞い？　をしながら。

　牧田、篠田、幸……。その他の親衛隊達が、「和也、やめて～」、「山中何か無視、無視」、「あいつ、ほっとけば良いからさ」、「和也、あっち行こう」と止める中、俺は山中の許へと喧嘩をする気！　やる気で！　自身の眉間に皴──。おでこには血管を浮き出させながらジワリ、ジワリと向かうものだから。

「おっ！　和也が喧嘩じゃけぇ！」と志乃の奴が歓喜の声を上げれば。

「志乃さん、そんなに喜んだらだめだよ」と沙紀が、困った顔をしつつ、志乃を諫めると。

「志乃さん、沙紀の言う通りだよ。和也、山中と喧嘩したら停学になるよ」と。

　蘭も沙紀に続き、困った顔……。にへらと笑いつつ、志乃を諫めると。

「えっ！　停学になったら不味いの？」

　ヤンキー上がりの志乃が変わったこと、どうしようもない言葉を漏らすから。

「あなたね～。本当に変わらないわね～」と絵美が呆れ顔、声音で、志乃を諫めると。

「やまっち～、出番～」と翔子が、加奈に俺を殴れ！　しばけ！　止めるのだ！　と指示をだすから。

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