第426話 高校生らしい挑戦? (14)
「そうなんだ、牧田?」と俺が後ろを振り向きつつ、尋ねると。
「あああ」と牧田は言葉を返し。
「俺と澤田と井上の三人は、高校一年生の時から仲は良いからな」と。
牧田が俺に告げれば。
「そうそう」と幸が言葉を返してきた。
「ふぅ~ん、そうなんだ?」と俺が頷けば。
「私は山中が澤田にフラれたのも知っているよ。けっこう学年内では評判。噂になったからね」と。
篠田も俺達三人の会話へと参戦……。
「へぇ、そうなんだ?」
だから俺は、篠田へと言葉を返した。
「あっ! うちも知っている」
「あっ! 私も知っているよ」
「私は知らない」
「えっ! そうなの?」
「けっこう一年生の間で噂になったよ」
「そうなんだ?」
「うん」
「ああ、そうだよ」と。
篠田と牧田が、俺の親衛隊の、他の隊員へと、にへらと笑いながら告げる。
それを聞いた俺は、「あっ! 俺も知らねぇ」と言葉を漏らせば。
「嘘~?」
「本当に?」
「マジか~」と、牧田が大きな声を漏らせば。
「お前等~、いい加減にしろ~!」と。
「何~、俺の事を無視して、皆で仲良く会話し、続けているんだ~! それも俺の事を嘲笑いながら~!」と。
山中の奴は俺に対して更に激怒するから。
「山田勝負だ~! 俺と勝負だ~! 受けてたてよ~!」と。
俺に山中は吠えるから。
「あぁ~」と呻り。山中のことをマジで睨む俺だった。
◇◇◇
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