第425話 高校生らしい挑戦? (13)

「山中~。いくらあんたが~。私のことを今でも好きなのかも知れないけれど。私は一年生の時に山中、あんたに告げた通りで、私には好きな人がいて。その好きな人が和也なの。だからやっと私も好きな人と結ばれたのだから。山中、あんたは~。口を挟まないでくれる~」と。


 俺とお付き合いをすることを幸に待て! 待つのだ! そいつはろくな大人にならないから辞めろと告げている山中が。以前幸に告白してフラれ、自爆したことを今知った俺は、(うそだろう?)と思うのと。


 幸も一年生の時から、俺のことを好きだったと言うことを今知った俺は、開いた口が塞がらない顔……。大変に締まりのない顔をしながら。


「そうなのか、幸?」と。


 俺の顔や首を女吸血鬼、エリザベートのようにカミカミする行為を辞め、山中に悪態をついていた幸へと尋ねる。


「うん、そうよ。和也~。私も篠っち達や山ちゃん、蘭に翔子達と一緒で和也しか見ていなかったのよ」と。


「どうだ! 凄いでしょう!?」と幸は、ジャージを着衣していても、ちゃんと膨らみがわかる、女性の主張を更に主張しつつ、胸を張り、告げてきたから。


 俺は「うん」と幸母ちゃんに頷けば。


「あっ! それ!? 俺も知っているぞ」と。


 俺の背後から暴れるのを停めていた牧田も微笑みながら告げてきた。

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