第418話 高校生らしい挑戦? (5)
「文句があるも、ないも。山田貴様に文句があるから。俺は山田、お前を荒々しく呼んでいるのだろう」と。
山中が俺のことを憤怒しながら睨み、不満があると吠えてくるから。
「はぁ~、山中~。わりゃぁっ! お前! 俺に喧嘩売っているのか?」と。
ここ最近、状況不安定と言うか?
沙紀の浮気の件から大人しく、良い人ぶる行為を辞め、昔へと戻った俺だから。山中が俺に調子よく吠えてくれば直ぐにだぁ! 俺は呻りながら、山中の許へと慌てて駆けよろうとすれば。
ギシ! ガシッ! と。
「山田~! 授業中だし、辞めておけってぇ!」と。
今の今まで、体育の先生と密かに愛を育み、乳くりあっていた牧田が、俺の背後から飛びつき──。俺が山中を殴りにいこうとする行為を止めに入るから。
「牧田放せってぇ~。あのクソバカ、しばいちゃるぅ、けぇ」と。
俺は広島弁で荒々しく、牧田に放せ! 離してくれ! と嘆願をすれば。
「直人~! 大島~! 山下~! 山田を止めろー! 止めるんだぁ~! このまま山田を放置したら。ほんまに山中をしばくようになるけぇ。大変な事になるけぇ。山田を止めるのを手伝えぇ~! 早ぅ~!」と。
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