第417話 高校生らしい挑戦? (4)
「篠っちは良いよね、勉強できるから」と。
「うち、そこまで頭が良くないもの」と。
その他に色々と嘆き声が上がるから。
「お前等なぁ、ここで諦めずに最後まで頑張れよ。まだ進路の方は確定した訳じゃないから、最後まで諦めるなよ。諦めたら、そこで終了のホイッスルが鳴るだろう」と。
俺はみんなもよく知る、励ましの定番台詞を。俺のことを常日頃は𠮟咤激励……。
『和也、頑張れ!』、『山田頑張れ!』、『山田先輩ファイト!』って、下級生。後輩達ちゃんは関係ないか、『あっ、ははは』と。
まあ、今日! 今回は! 俺が励まし、労えば。
「うん、分かった!」
「頑張る!」
「和也ありがとうね」
「山田サンキュー!」
「私も来年、山田先輩を追って、H大へと向かいます!」と。
この他にも俺の親衛隊達から威勢! 前向きな台詞と歓喜の声が上がれば。
「おーい! 山田! どう言う事だ!」と。
「貴様、いい加減にしろ!」と。
俺が聞きなれない男子の声音での怒声が。俺宛に吐かれ、自身の耳へと聞こえてきたから。
「はぁ~、何だ、お前~?」と。
「俺に何か文句があるのか、山中?」
俺は自身へと憤怒しながら怒声を吐いてきた陸上部のキャプテン山中へと、呻りながら吠え、言葉を返せば。
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