第413話 四天王の力! (28)
「そうか。そうなんだ……」と言葉を漏らしつつ、沙紀の奴は志乃と二人でこっちを向いていたのだろうと思うよ?
篠田達が俺のことを憤怒しながら叱るだけ叱り、いんねん〇佐になるだけなり。その後ツンツンが完全にデレ……。
まあ、デレデレと俺に甘え、尚且つ、俺を甘やかす様子を「はぁ~」と大きな嘆息を漏らしつつ見ながらねぇ。
でッ、その後、志乃は辺り。と、言っても。女子の選手リレーを決めるための選考……。走り終えた女子達を見ながら。
「沙紀ちゃん?」
「……ん? 何、志乃さん?」
「そう言えば幸ちゃんの顔が見えんけど。今日は、幸ちゃんは休みなん?」
そう、まだ走り終えていない幸の奴は、まだこちらにいるのだ。体育の先生が牧田の奴に食われそうな状態に陥っているから、女子のリレーは先へと進んでいないのだ。
だから当然の如く男子の選手リレー決めの方も全然終わっていない状態だから。女子の陸上部の奴が、体育の先生の代わりに、「ピィー!」と笛を吹き始めたので、少しは流れの方が良くなってきたから。
「志乃さん、幸はまだ走っていないから向こうにいるよ」と。
沙紀が志乃へと説明をすれば。
「そうなんだ」
「うん」と沙紀が頷けば。
「おっ! 澤田が走るぞ!」
「あっ! 本当だ!」
「あいつも、マジで可愛いよな!」と。
俺の中坊の時のツレ達からも人気のある幸の容姿を褒め称える声がすれば。
「澤田の奴も山田ファミリー。ハーレム王の世界らしいぞ!」と。
男子のケラケラ笑いながらの台詞が、この他に色々上がれば。
「何だとぉおおおっ! 嘘だろう~!」と。
男子の絶叫染みた声がするから、俺は(誰だ?)と思いつつ、声の主へと注目をするのだった。
◇◇◇
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