第411話 四天王の力! (26)

「私達和也親衛隊は~。和也の忠実な僕だから~。新宮寺とは違って~。和也の言いつけは素直に聞けれますのよ~」、


「ほっ、ほほほ~」と高笑いをしつつ篠田は、また沙紀へとマウント取り始めるから。


「おい、篠田。もう沙紀とは、今日は喧嘩をするな」と、俺が諫めると。


「あ~い」と、篠田は反省の無い顔──。悪態を尽きつつ、俺へと言葉を返せば。


 そのまま、しな垂れかかり、にゃんにぁんと可愛くゴロゴロと甘え、始めるから。


 それに続き、篠田率いる俺の親衛隊達も一斉に、頬ずりしつつゴロゴロと甘え、始めるから。


「和也~!」


「山田~!」


「死ね~!」


「死んでしまえ~!」


「山田~。お前! 絶対にロクな大人にならねえぞぉ~。こんな事ばかり続けていると~」と。


 俺の周りにいる男子生徒諸君……。


 まあ、童貞君と言う輩が、俺の今の立場が羨ましくて仕方がないから悪態を多々ついてくる。


 でも、我が校の後輩達は、俺様のことを羨望の眼差しで見詰めつつ。


「山田君」


「山田先輩」


「和也先輩良いな」


「俺もあんな風になりたいな」


「僕も女子達に囲まれ、甘えられたい」


「オ〇パイやお尻触っても怒られなし」


「チュ~、だってしほうだい」


「あれだって、オッケーみたいだから本当に良いよな」


「いいよね」と。


 俺のようなモテ男になりたいと言った声が上がり。俺の周りが騒めき、喧騒へと移り変わるから。


「あぁ~、あれ何~? あの娘らぁ~?」




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