第401話 四天王の力! (16)

「はぁ~、何だ、お前等~? 俺はお前等のようにチャラチャラしてねぇんだよ!」と。


「俺は別に篠田達に、自身のファンクラブを作ってくれって頼んだ訳じゃねぇ!」と。


 俺は篠田他、女子達には頭上がらない優しい男……。


 だから俺のことを傍から見れば、大変に大人しい男の子に見えるけれど。


 男子は別!


 まあ、別物だから、俺達に害を加えるようならば許さねぇ!


 だから俺は大谷と中田に呻り、ワンワン! と吠えてみせた。


「ちょっと、山田。落ち着け……」


「山田先輩待った! 待った!」と。


 俺が大谷にと中田にガオ! ガオ! と吠え! 襲いかかろうとするものだから。


 俺の周りにいるもの達……。


 同級生や後輩連中達が俺のことを慌ててとり抑えようとも。


 牧田の奴は体育の先生へと。


「先生、土曜日の何時から会おうか?」と。


 あいつ、心の中では、シメシメと思いつつ、自身の鼻の下を伸ばしている癖にさ。


 牧田はキザなイケメン男を装っているから。


 こいつ本当に大丈夫か? と。


 俺は思うことはない。


 まあ、ないのだよ。


 だってさ、大谷と中田に対して呻り、吠える俺に対してリーダーさまは。


「はぁ~、山田! 今~、何か、変なことを言わなった?」と。


 そう俺が大谷と中田に、ファンクラブ何かはいらねぇ! と呻り、吠えたのを篠田の奴は沙紀と対峙──!



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