第398話 四天王の力! (13)

 俺は沙紀や蘭達が怖がるのと。


 絵美が口煩く言うから。


『また、今度なぁ』と、手を振り別れるのだが。


 その都度、昔のツレ達に。


『山田、お前。母ちゃんら煩いから大変だな』と、苦笑いを浮かべつつ告げられて。


『いや、あはっ! あっ、ははは』と言った感じだから。


 今も篠田達に苛められて、俺は下を向き、反省……。


 ドナドナと落ち込みつつ、何も言い返すことができない、俺……。


 だって、篠田達も普通は本当に優しいし、よく気が利く少女達ばかりでね。


 俺に手作り弁当……。



 そう、『和也、LOVE! 愛しているわ! キャッ!』と書かれた、デコ弁と言う奴を俺によく用意をしてくれるのと。


 ジュース等の飲料水は事ある毎に用意をしてくれる。


 それと以前俺のクラスで起きた、篠田チュチュ攻撃──!


 あいつ! 篠田のファーストキスだったらしいけれど。


 あれから二度、三度と、篠田達親衛隊の方もチュチュに関して羞恥心がないから。


 よく沙紀や蘭と幸、由美と競うように、俺にチュチュもしてくれるから。


 俺も流石に嫌ではなく、嬉しいから。


 まあ、他にも色々と訳ありだから、篠田達にも、俺は頭が上がらないので、俯くことしかできないでいる。


 それも、自身の目尻を熱く、させながらだ。


 だから俺の周りにいる男子達がね。


「山田、大丈夫か?」


「和也、篠田達の事は放っておけば良いって~」


「山田君ファイト!」


「和也、先輩!」と。


 優しく声をかけてくれるから。


 俺は自身の二の腕を俺の瞼に当て、擦りながら。


「みんなありがとう」と、お礼を告げる。


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