第397話 四天王の力! (12)

 俺の中坊の時のツレで桜や西へと言った奴等が、ケラケラ笑いつつ嘆願するから。


「えっ! 嫌……。あの……」と下を向きつつ、困った顔をしだすのだが。


 ヤンキーも体育会系だから先輩と後輩の上下関係は厳しいから。


「儂等~、船達のように盗るりゃぁせんけぇ、少しだけ貸し手くれやぁ~」と。


 船達の生意気だった後輩達の肩に腕を回しつつ、口では貸し手くださいだけれど。


 心の中では、『貸せ!』、『お前等貸さんとしばくぞ! こらぁっ!』と、言った感じだから。


 後輩達も本当に困った顔で汗! 汗!


 するとさ、船達の口から。


「儂ゃぁ盗らんでぇ~。二、三日貸してくれやぁ~と、言ぅ、だけじゃけぇ」と、ケラケラ笑い声が返るから。


「ほんまにか?」


「ほんまだってぇ?」と。


 お互いが苦笑い。


 そして後輩達が困っているから。


「こいつら、ほんまにとらんけぇ、大丈夫じゃけぇ」と。


 俺が告げると。


「山田君本当に?」


「うん、ほんま、ほんまじゃけぇ、心配せんでぇ、えぇから」と。


 俺がついつい広島弁で後輩隊へと説明をすれば。


「じゃ」と。


 船の後輩達が持っているゼファやXJR、CBR等を借りて八丁へと──。


 俺のツレと牧田や牧田のツレ達がニケツで、広島の繁華街──。


 八丁堀周辺を集合管のサウンドを響かせながらドライブ──一週回れば帰宅!


 その後は少し会話──。


 レクサスやクラウン、マークXで何処かにドライブに連れていってやろうか? と言った話しにもなるのだが。


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