第392話 四天王の力! (7)

 俺は、自身の心の中で叫びつつ、牧田に目で訴えかけ、SOSのサインを出しているのにさ。


 牧田は体育の先生を口説くのが忙しいから無視を決め込んでくる。


 だってあいつ、牧田の奴は、先生の頬へと、さり気なく『チュ!』


 それも、本当にさり気なく、素早い、キツツキ戦法だから!


 牧田の奴が先生に『チュ!』をさり気なくしたことに気がついた奴は何人いるのだろうか? と。


 俺が絶句! 驚愕するぐらい、素早く先生へとキスをすれば。


 先生は乙女のように「あっ!」だよ。


 牧田の唇が、自身の唇へと当たったから、体育の先生も驚愕!


 そして牧田の方を向き、先生は「牧田!」と荒々しく、なのか?


 まあ、取り敢えず先生は、怒ったフリを……。


 そう、幼稚園や保育園、小学生等……。


 肛門期の男の子が年上の女性に興味を持ち、スカート捲りや『先生大ちゅき~!』、チュチュ攻撃をされた大人の女性のような振る舞いをしつつ。


 先生は一応は、牧田にキスをされたことを言わずに睨んで見せるのだが。


 当の本人は、先生にキスをしたことなど、一つも悪いと思っていない、どころか?


 自分の愛! 嘘偽り無い愛? を先生にも施した! 愛一杯にした!


 まあ、それぐらいしか思っていないから。


 先生の顔色や言葉も無視で強引にことをおこなっていく。


「先生、週末はどうなん? 暇なの? 忙しいの?」


 牧田は少しばかり、バブバブ口調……。


 小さな子供のように可愛く振る舞いつつ、声音も変え、先生を! 大人の女性を攻めるから!


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