第384話 柵の向こう側から! (18)
それでも我が校の誇るイケメン男子の筆頭格の御二人さん。
大谷と中田の二人は、志乃は好みなのだろう?
志乃の雰囲気は、何となく沙紀に似たところがあるから。
牧田が志乃と仲慎ましい会話をしている様子を見て──!
自身の顔を強張らせ、奥歯を噛み締めている不細工顔が、俺の瞳に映ったからと説明をしたところで。
俺は少しばかりずれた話しを元に戻すけれど。
牧田自身もいつもの調子で志乃と軽いノリで会話をしていたら。
あいつ推しの、彼女達……。
俺が牧田親衛隊と呼んでいる。
家の学園内の小煩い連中……。
牧田と仲良く会話をしている志乃に対して嫉妬をあらわにしている連中が。
「マッキ~、誰よ~?」
「誰よ、その人~?」
「そんな
牧田親衛隊が、相変わらずガミガミ、ガヤガヤと喧騒するから。
「牧田~! お前~! 未だ体育の授業中だ~!」と。
「なのに、年上の彼女を呼ぶとはけしからん!」と。
女子達の選手リレーの選考を監視、観察、決めていた。
女子の体育の先生……。
そう、ちゃんとした女性の体育ティーチャーがね、牧田へと授業中だから志乃と会話をするなと。
まだ高校生の分際で、成人女性と付き合うとは何ごとだ! 遺憾だ! けしから! と。
牧田へと不満!
そして諫めてきた!
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