第382話 柵の向こう側から! (16)

 これ結構、家の中学で有名になった!


 だから絵美は家の中学で、俺に対して、いつも通りのツンデレの上に。


 俺の地元のヤンキーのツレ達にもガミガミ! と、鼻息荒いタイプの少女だったから。


 他の女子達から見れば、『絵美の奴クソ生意気』、『調子に乗っている』、『男子達にもちやほやされているし』と。


 まあ、こんな感じだから他の女子達……。


 チョイ悪の女子やヤンキーの女子達から。


『じゃ、絵美のことを苛めてやろうか?』、『そうしようか?』と、なりそうなタイプの女子だったけれど。


 家の中学でも志乃のことを怖がっているヤンキーの女子達は多かった。


 それに絵美の奴は、あの調子で面倒見が良いから。


 家の中学のお嬢さま、ヒロインさまになり。


 高値の花──!


 だから絵美の奴は虐めの対象にならなかった。


 まあ、絵美のことを密かに恐がっている奴も多々いたから。


 だってあいつ、加奈と一緒で、俺の顔をガキの頃から平気で殴ってくる。


 だから俺も絵美に対して幼馴染と言うこともあり。


 絵美に殴られたら、俺も直ぐに殴り返す。


 それでもあいつが泣かないところを見ている奴も一杯いるから。


 絵美に一々喧嘩を売る奴もいなかったけれど。


 志乃とはあの通りだよ。


 二人は犬猿のなかだから俺が近くにいないと一緒にいることはない。


 まあ、そんな志乃だが!


 大変に大きな声を出しつつ、牧田とギャギャ話しを楽しそうにするものだから。





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