第381話 柵の向こう側から! (15)

「あっ! 牧田君だ!」


「あっ! 本当だ!」


「私の彼も居る!」と。


今まで遠く、離れた位置から蘭と翔子と話しをしていた聖女トリオ……。


絵美と山本、大島の彼女達が、志乃と牧田の会話を聞いて声をだし。


牧田のことを指さし、お互いが。


そう絵美と志乃の二人は、先ほどからお互いの位置は確認しあっているのだが。


二人の距離がこれ以上縮まることはない!


だって絵美と志乃は一応は顔見知り。


俺が中坊の時に志乃と付き合っている最中に。


絵美は『和也! あんな、他校の不良とお付き合いをしない方が良い!』と言っていた。


それと志乃にも、『志乃さん、貴女! 和也とお付き合いをするならば。不良を辞めたらどうですか?』と。


絵美は志乃にもハッキリと告げ、諫めていたし。


俺が志乃と別れると告げて、居留守を使用していた時も、絵美と志乃はばったり会い。


志乃が絵美に、『和也、知らない?』と尋ね。


絵美は『知りません』と、告げるだけならばいいけれど。


『貴女のように、シ〇中で異性にだらしない女性ひとに和也の事を知っていても教えません!』と。


絵美はシ〇ナーで気が触れている志乃に、勇んだ言葉!


そう、ガンの飛ばし合い! 睨み合いを本気でおこない! タンカを切り!


二人は言い争いではなく!


本当に喧嘩をしたらしい!


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