第377話 柵の向こう側から! (12)
「牧田~、山田は知らないと言っているぞ~!」と。
大谷が牧田へと問えば。
「俺が山田の照れ、恥ずかしがる様子は、嘘偽り無く、本当の事だと思う?」
中田が牧田に問うから。
俺は(当たり前だ! いい加減にしろ!)と思い。
(俺と彼女達とのことをペラペラと自慢げに言って回るのはあいつ等しかいねぇよ)とも、俺が不機嫌極まりなく。
自身の頬をプンプン膨らませながら思えば。
「牧田~?」
「何だ、大谷~?」
「新宮寺と山田の関係を言って回っているのは誰だ~?」
本当にこいつらはしつこいな!
牧田が俺と沙紀との関係を、オブラードを包むように説明をしているのだから。
お前等も納得しろ!
それでよいだろう!
どのみち沙紀自身を、俺はもう手放す気もなし。
あいつ自身も、二度と離れる気はないみたいなのと。
沙紀自身が俺と別れるのが辛くなるぐらいは、アイツのことを〇教した!
だから二度目はない!
沙紀の奴は、俺の何の虜だから! と。
俺が、まあ、こんなくだらないことを自身の脳内で思えば。
「俺は新宮寺本人から聞いたんだよ」と。
牧田がじらすだけじらし、とうとう犯人を、この場にいる男子達へと告げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます