第371話 柵の向こう側から! (6)
「お、おい! 山田どう言うことだ?」
「和也。お前の彼女って大田じゃないのか?」
「いや、俺は、山田の彼女は、山本だと聞いたぞ?」
「いや、いや。俺は井上だと聞いた……」
「あのフェンスの向こうの美女と和也、お前は、一体どう言う関係なのだ?」と。
「山田先輩! 由美ちゃんとは一体どう言う関係なのですか?」
「や、山田君……。ゆ、由美ちゃんは、山田君の何が好きで、何を愛している。何を〇えた事があると言っているのでしょうか?」と。
加奈や蘭、翔子……。
その他にも、一年坊の中でもダントツに可愛く、妹キャラで、純情らしい由美のイメージが。
俺の何のためにイメージが変わり崩れた、崩壊したと。
あいつら推し! ファンの男子達までもが、自身の身体をワナワナと震わせつつ。
俺にギャギャと詰め寄り始めるから。
牧田の奴は、自分への注目が下がり、ホッとして安堵……。
自身の胸を撫で降ろす。
でも今度は、俺の方が、そうも、いかず。
「俺、山田の件で少し小耳に挟んだのだけれど。こいつ! 山田の奴は! 新宮寺にフラれてから、切れたかのように。アニメやマンガ、ライトノベルの主人公みたいに美女食いの、ハーレム王になっているって噂だぞ」と。
男子の中からまた声が上がれば。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます